日々、宝物の保存と修理に携わる宮内庁正倉院事務所の研究者をはじめ、東大寺・奈良国立博物館ゆかりの国内外の研究者が、正倉院宝物の様々な面を報告・討論する第2弾。今回は2008~2010年の正倉院学術シンポジウム「正倉院研究の現在」「皇室と正倉院宝物」「正倉院宝物はどこで作られたか」の3テーマを収録。
関連書籍
ショウソウインホウモツニマナブ2
正倉院宝物に学ぶ2
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体裁四六判並製・348頁
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刊行年月2012年11月
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ISBN978-4-7842-1658-1 C1070
内容
目次
序文(湯山賢一・奈良国立博物館長)
第Ⅰ部 正倉院展60回 その歴史と未来 正倉院学術シンポジウム2008
明治期の正倉院―宝物の調査・展示・評価―
………鈴木廣之・東京学芸大学教授
正倉院宝物の公開 一九四〇/一九四六
………西山 厚 ・奈良国立博物館学芸部長
正倉院古裂の一般公開―明治・大正時代の古裂整理―
………尾形充彦・宮内庁正倉院事務所保存課整理室長
座談会「正倉院展六〇回の軌跡」
青山 茂 ・奈良学研究家
守屋弘斎・東大寺長老
阿部 弘 ・元宮内庁正倉院事務所長
阪田宗彦・元奈良国立博物館学芸課長
内藤 栄 ・奈良国立博物館学芸部長補佐
第Ⅱ部 皇室と正倉院宝物 正倉院学術シンポジウム2009
奈良朝の宮廷生活………………………………………清水 健 ・奈良国立博物館学芸部主任研究員
孝謙天皇と正倉院宝物…………………………………野尻 忠 ・奈良国立博物館学芸部企画室長
正倉院宝物の模造 ―その歴史と意義―……………西川明彦・宮内庁正倉院事務所保存課保存科学室長
正倉院宝物と宮中行事…………………………………米田雄介・元宮内庁正倉院事務所長
パネルディスカッション「皇室と正倉院宝物」
第Ⅲ部 正倉院宝物はどこで作られたか 正倉院学術シンポジウム2010
正倉院宝物を考える……………………成瀬正和・宮内庁正倉院事務所保存課長
―舶載品と国産品の視点から―
法隆寺献納宝物の製作地について……加島 勝 ・大正大学教授
―金工品を中心にして―
工芸技法よりみた国産宝物……………内藤 栄
正倉院金銀花盤の産地・年代及び
模倣原型をめぐって……………………王 維坤 ・西北大学教授
パネルディスカッション「正倉院宝物はどこで作られたか」
あとがき/正倉院学術シンポジウム開催一覧/正倉院年表/口絵解説/用語解説
紹介媒体
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『日本歴史』第780号
2013年5月
新刊寸描