寛永文化の根本史料『隔蓂記』にその記述がみられる幻の史料『名庸集』。今まで全く知られていなかった『名庸集』の内容は、室町時代五山禅林の学僧が頻繁に用いた『排韻増広事類氏族大全』を敷衍したかのような「人名引き百科辞書」といえ、三百四十余名の人名が「帝王」「聖賢」「補弼・将軍」「文人・騒客」「道家・諸子」「美人」「仙人」の順に配列されている。
本書は信多純一氏(志水文庫)旧蔵本の全丁とあわせて、『名庸集』の一部であった『燈分集』(国立国会図書館所蔵)の影印を収録し、中世から近世初期にいたる文学史・歴史・美術史などの研究に資する。また、第3巻には編者による詳細な解題を収録する。
定価
41,800 円(税込)
本体 38,000円
在庫状況:
在庫あり
メイヨウシュウ エイイントカイダイ
名庸集 影印と解題
定価
41,800 円(税込)
本体 38,000円
在庫状況:
在庫あり
-
体裁A5判上製函入・総1,282頁
-
刊行年月2013年10月
-
ISBN978-4-7842-1708-3
内容
目次
第一巻 名庸集 乾
影印
第二巻 名庸集 坤
影印
第三巻 燈分集/解題
影印
解題
菊隠慧叢について―『名庸集』研究序説
『名庸集』の書誌/『燈分集』について
『名庸集』の編者/『名庸集』の別本
後水尾院と寛文年間の五山禅林文壇
あとがき