日本で万国博覧会が語られるとき、当然のように七〇年大阪万博が中心に据えられる。今号ではそうした見方を相対化し、前後する時期に開かれた一連の万博を視野に収め、カナダの脱自治領化、沖縄の平和祈念公園、ヨーロッパ統合、皇室外交といった従来は万博と結びつけられてこなかったテーマから、この時代をとらえなおす。創刊号から続く「戦後万博特集」の第三弾。
さらに、万博学研究会メンバーやゲスト執筆者による最新の万博研究、研究展望、コラムのほか、パビリオンにおける展示映像のアーカイブに関する提言など、多彩な論考を収録する。
定価
2,750 円(税込)
本体 2,500円
在庫状況:
在庫あり
バンパクガク エクスポロジー ダイ3ゴウ
万博学/Expo-logy 第3号
定価
2,750 円(税込)
本体 2,500円
在庫状況:
在庫あり
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体裁A5判・236頁
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刊行年月2024年12月
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ISBN978-4-7842-2104-2
内容
目次
【特集】大阪万博前後の世界
カナダ史と万国博覧会―モントリオールと大阪にみる脱自治領化と脱植民地主義の表象(鈴木健司)
沖縄国際海洋博覧会と平和祈念公園の成立―大濱信泉と稲嶺一郎の活動から(君島彩子)
〔対談〕「昭和四〇年代論」の可能性―大阪万博前後の社会相(福間良明・飯田豊)
万国博覧会における欧州共同体の「結集」―沖縄(一九七五)・ノックスヴィル(一九八二)・つくば(一九八五)・バンクーバー(一九八六)を中心に(能勢和宏)
高松宮と万国博覧会―戦後の皇室外交におけるブリュッセル万博をめぐって(牧原出)
万博の日本館から見える展示映像アーカイブの意義―保存されない映像(脇山真治)
【これも万博資料】
〔コラム〕カレンダーにみる二〇一〇年上海万博(中牧弘允)
〔コラム〕朝日放送と一九七〇年大阪万博(鈴木崇司)
【万博学の最前線】
魁の人・濤川惣助と博覧会―新都・東京で開いた七宝の新機軸(武藤夕佳里)
万国博覧会と帝国主義(井上章一)
Contents and Abstracts