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明治博物館事始め【オンデマンド版】
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体裁四六判並製・268頁
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刊行年月2015年11月
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ISBN978-4-7842-7002-6
著者・編者略歴
しいな・のりたか・・・1930年千葉県生.國學院大學文学部卒.財団法人佐渡博物館学芸員.国立科学博物館事業部普及課長・図書課長を経て,千葉大学附属図書館情報サービス課長.(初版刊行時)
内容
明治初期、近代化と博覧会ブームを背景に次々と誕生した博物館、その「正史」からはこぼれがちな興味深いエピソードを通して、明治という時代が鮮やかに甦る。巻末に「主要参考文献」「博物館変遷図」「明治博物館年表」を付す。オンデマンド版(初版1989年)。
目次
Ⅰ博物館を理解するために
博物館とは/歴史に見た博物館
Ⅱ明治博物館事始め
津太夫の見たプラネタリウムの元祖
初めての「博物館」という言葉を用いた時
竹内使節団の見た「展覧場」と「博物館」
福澤諭吉の啓蒙した博物館
初めて「禽獣園」を見て奇異に感じたこと
集める・整理する・見せる・祖型を「物産会」に求めて
人材育成に「博物園」、古器旧物の保存に「集古館」を
明治になって初めての「物産会」と「博覧会」
初めての博覧会は官吏の見学が優先、大入袋を出す
ウィーンまで行ってきた名古屋城の金鯱
博物館発達の原点を「博物学之所務」に探る
毎月一と六のつく日の開館と盗難第一号
佐野常民の発想・博物館を設けてからの博覧会を
山下門内の博物館と「連日開館」という意味
大蔵省がしぶった「温室」の建設費・太政大臣に直訴
上野公園内の博物館敷地分捕り合戦
田中芳男げきを飛ばす"休日でも出勤しよう"
博物館の敷地から掘り出された小判をめぐって
公開しなかった幻の東京博物館
ヘンリー・フォン・シーボルトの博物館論
地域博物館の元祖 北海道物産縦観所
内務省の博物館以外は「○○博物館」とする
腐った鯨の骨・博物館に拾われる
「学術博物館」が「教育博物館」に化ける
博物館のお雇い外国人プライヤーとモース
「美術館」という名前の建物第一号
埋蔵物は政府が買いあげ博物館で陳列
俗に"剥製展"といわれる臨時の展覧会
大森貝塚の出土品・教育博物館で初公開
大学付属博物館第一号・東京大学理学部博物場
「物産陳列場」と「博物館」-どこが違う
博物館が主催した官設美術展の創始"観古美術会"
鹿鳴館建設のため博物館を追い出す
文部省の御用工場東京教育博物館、標本製作間に合わず
手島精一の持ち帰った幻燈、博物館の貸出しで普及
平成元年巳歳にちなんで、蛇の陳列は
あとがき
付1 主要参考文献
付2 博物館変遷図
付3 明治博物館略年表