対外関係と文化交流【オンデマンド版】
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15,180 円(税込)
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対外関係と文化交流【オンデマンド版】

田中健夫 著

  • 体裁
    A5判並製・690頁
  • 刊行年月
    2016年05月
  • ISBN
    978-4-7842-7009-5

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著者・編者略歴

たなか・たけお・・・1923年,群馬県高崎市生.1945年,東京帝国大学文学部卒業.東京大学教授(史料編纂所)を経て、現在東洋大学文学部教授,放送大学客員教授,東京大学名誉教授.文学博士.(1991年時点)

内容

中世日本の東アジアヘの対応、足利義満の外交の特質、勘合制度の実態と性格、琉球王国の国際的位置、島津氏と琉球との関係、さらに近代に及ぶ対馬の藩政と朝鮮修好との関係など、中世から近世に至る日本の東アジアを中心とした対外関係と文化交流に光をあてる。史料として16世紀の対馬宗氏の二史料を収める。(2版1991年)

目次

第一部 中世日本と東アジア

中世における明・朝鮮・琉球との関係
 一 明との関係の成立と展開
   1 明の太祖と征西将軍府
   2 足利義満の対明外交開始
   3 室町幕府の対明通交拒否と復活
   4 遣明船貿易の展開
 二 朝鮮との通交と貿易
   1 今川・大内二氏と朝鮮
   2 室町幕府と朝鮮
   3 朝鮮初期の対日政策と応永の外寇
   4 朝鮮世宗の通交統制
   5 通交貿易関係の推移
 三 琉球との関係

足利義満の外交

勘合符・勘合印・勘合貿易
 一 諸辞書に見える「勘合符・勘合印・勘合貿易」
 二 勘合と「勘合符」
 三 室町時代の外交文書の印章と「勘合印」
 四 日明貿易と「勘合貿易」

文書の様式より見た足利将軍と琉球国王の関係
 一 琉球の外交文書
 二 足利将軍の文書とその特質
 三 国際社会における室町幕府と琉球との関係

三宅国秀の琉球遠征計画をめぐって
 ―その史料批判と中世日琉関係史上における意義について―
 一 三つの事件
 二 事件に関係のある史料
 三 第一の事件の検討
 四 第二の事件の検討
 五 第三の事件の検討
 六 三宅国秀事件の歴史的意義

遣明船とバハン船

中世東アジアにおける国際認識の形成
 一 国際関係と国際認識
 二 国際情報の選択
 三 国際認識の地域的類型
 四 文化的落差・経済的需給関係・軍事的緊張
 五 中世の国際認識と近世の国際認識


第二部 対馬史の諸問題

『海東諸国紀』に見る中世の対馬と壱岐
 一 離島対馬の生活と習俗
 二 対馬と壱岐の集落

宗 義智―離島の勇将―

対馬藩の概略
 一 朝鮮との修好回復
 二 初期の藩政
 三 郷村と城下
 四 農政と諸産業
 五 通信使の渡来と朝鮮貿易
 六 藩政の動揺

『朝鮮通交大紀』と松浦允任
 一 対馬宗氏の史料
 二 『朝鮮通交大紀』の写本とその系統
 三 『朝鮮通交大紀』の編纂目的とその内容
 四 撰者松浦允任の伝記
 五 ロシア軍艦の対馬滞泊と『朝鮮通交大紀』

対馬史年表稿


第三部 文化交流史点描

海洋文学と日本の海賊
ムクリコクリ
中世日本人の高麗・朝鮮観
麝香の臍
室町初期における日本の技術の朝鮮への影響
南蛮船と黒船
琉球の「鉄放」
海外刊行の日本の古地図
朝鮮で刊行された明人の日本研究書
海乱鬼と加延助機
パイロット
しらなみ
足利学校の中門の扁額
倭寇と技術者
「前期倭寇」「後期倭寇」というよび方について
博多商人の系譜
島井宗室と景轍玄蘇
対馬の「さうけ」
宇治茶の普及
近世初頭における囲碁の普及と海外交渉
本因坊算砂の大福帳
対馬史の特質
朝鮮の鷹
対馬宗氏の八つの顔
リチャルド・コックスのみた朝鮮使節来朝
鎖国について


第四部 史料二篇

大永享禄之比 御状並書状之跡付
朝鮮送使国次之書契覚


田中健夫著作目録
あとがき
再版にあたって
索引

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