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内容

広瀬淡窓、本居宣長、杉田玄白、シーボルト、緒方洪庵、藤田幽谷・東湖、月性、吉田松陰など近世の代表的な私塾の動態と人的交流を多方面から綜合的かつ体系的に解明・分析し、その果たした役割と意義を探り、近代への胎動を追求した初の本格的な研究書。写真・図版多数収録。

目次

序章
 私塾とは何か
 私塾の教育の特色

第一章 能力主義教育の先駆
 近世最大の漢学塾
 月旦評の教育
 来学者の就学形態
 寄宿の場所と紹介者

第二章 市井の学-国学を担う人びと-
 本居宣長と鈴の屋
 教育活動の実際
 出入り自由の学習
 塾生の経済的負担
 宣長学の全国的普及

第三章 海外新知識の移入・摂取
 草創期の蘭学塾
 ヨーロッパ最新医学の授受
 蘭医学塾の盛行
 軍事学としての蘭学
 洋学塾の登場

第四章 幕末期の政治と私塾
 政治結社的私塾の先駆
 近代的ナショナリズムの胎動
 志士的人間の形成

第五章 尊攘派の教育的背景
 僧月性と時習館
 吉田松陰と松下村塾

第六章 長州藩激派の政治的実践
 草莽崛起を担う人びと
 激派の政治的・軍事的拠点

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