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中世村落の景観と生活

関東平野東部を中心として

原田信男 著

  • 体裁
    A5判・640頁
  • 刊行年月
    1999年12月
  • ISBN
    4784210229

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内容

はじめに地域ありき - 関東平野東部を中心に現地調査にもとづき、地形や伝承、中世・近世文書や地誌類などの豊富な資料、さらに地理学・考古学などの隣接諸科学も援用して、いくつかの典型的な中世村落の事例復元を試み、生活の諸相をふくめて総合的かつ具体的に考察し、近世への展開をも見通した大著

目次

はじめに-問題の所在
序 章 中世の関東平野
第1節 関東平野の地形条件
第2節 中世利根川の流路と地形状況
第3節 中世における関東平野の様相

第1部 中世の村落景観

第1章 村落景観の研究史と方法
第1節 中世村落景観の研究史
第2節 中世村落景観研究の課題と方法

第2章 村落景観の環境
第1節 古代の郷と中世の荘園
第2節 中世荘園の復原と近世郷荘名
第3節 中世荘園の耕地状況

第3章 村落景観の諸類型
序 節 村落景観の諸類型と地形条件
第1節 山麓型の中世村落-長岡郷と新田荘の村々
第2節 深い谷田型の中世村落-八木郷と結縁寺村
第3節 浅い谷田型の中世村落-毛呂郷・竹米郷・宮山村
第4節 低台地型の中世村落-若林郷を中心に
第5節 乾田低地型の中世村落-卒島郷を中心に
第6節 湿田低地型の中世村落-赤岩郷と正能村
第7節 人工堤防型の中世村落-高野郷を中心に
終 節 村落景観の展開

第4章 村落景観の諸要素
第1節 中世の耕地-田畠の生産力と存在形態
第2節 中世の集落-村落の領域と補完要素
第3節 中世の城館-支配の拠点

第5章 村落景観と領主権力
第1節 村落景観の類型と領主権力
第2節 村落景観の変貌と領主権力

第2部 中世の村落生活

第6章 村落生活の研究史と方法
第1節 中世村落生活の研究史
第2節 生活史研究の課題と方法

第7章 村落生活と自然環境
第1節 自然の恵みと中世村落
第2節 災害の脅威と中世村落

第8章 村落生活と社会環境
第1節 領主支配と村落の負担
第2節 郡・荘・郷と村落
第3節 ”自力救済”と村落集団
付 節 関東平野の水運と陸運

第9章 村落生活の諸相
第1節 衣料・衣服と中世村落
第2節 食生活の方向と中世村落
第3節 住居の構造と中世村落

第10章 村落生活と宗教
第1節 神々と村落生活-宮座と草切り伝承
第2節 仏教と村落生活-新仏教と旧仏教

終 章 中世から近世へ
第1節 近世的村落景観へ
第2節 近世的村落生活へ

おわりに-結語に代えて

参考文献/典拠文献

紹介媒体

  • 歴史地理学42巻3号(199号)

    2000年6月10日

  • 季刊考古学72号

    2000年8月1日

  • 日本歴史641号

    2001年10月

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