タマガワチュウリュウイキヲチュウシンニ

地域開発と村落景観の歴史的展開

多摩川中流域を中心に

原田信男 編

  • 体裁
    A5判・486頁
  • 刊行年月
    2011年03月
  • ISBN
    978-4-7842-1555-3

著者・編者略歴

はらだ・のぶを…1949年栃木県生.1974年明治大学文学部卒業,1983年明治大学大学院文学研究科単位取得満期退学.札幌大学女子短期大学部教授,ウィーン大学日本学研究所客員教授,国際日本文化研究センター客員教授を経て現在,国士舘大学21世紀アジア学部教授
【主要著作】『江戸の料理史』(中公新書,1989年).『歴史のなかの米と肉』(平凡社選書,1993年).『木の実とハンバーガー』(NHK出版,1994年).『小シーボルト蝦夷見聞記』(共著,平凡社東洋文庫,1995年).『中世村落の景観と生活』(思文閣史学叢書,1999年).『いくつもの日本 全7巻』(共編著,岩波書店,2002~03年).『食と大地』(ドメス出版,2003年).『江戸の食生活』(岩波書店,2004年)等.

内容

関東平野西部の多摩川中流域をフィールドに、開発と景観という観点から、地球環境の変遷を問い人間の営みの歴史をたどる。豊富な考古遺跡・遺物にくわえ、村絵図・地方文書などの文献史料を手がかりとし、旧石器時代から前近代にわたって通史的に論じる。編者を中心に、20年におよぶ年月をかけ行われた共同研究の成果。

目次

はじめに(原田信男・国士舘大学教授)

序 章 日野・八王子地域とその周辺の地形(久保純子・早稲田大学教授)

  第一部

総 論 先史~古代の通史的展望(原田信男)
第一章 先史時代における日野・八王子地区の開発と景観( 上敷領久・国分寺市教育委員会ふるさと文化財課)
第二章 古代における集落と谷戸の開発―八王子石川天野遺跡の事例から―(有村由美・調布市遺跡調査会主任調査員)
第三章 古代における沖積地の開発と景観―日野市南広間地遺跡を例として―(有村由美/梶原勝・文化財コム取締役)


  第二部

総 論 中世~近世の通史的展望(原田信男)
第四章 中世~近世における丘陵部の開発と景観―八王子市宇津木台遺跡群を中心に―(梶原勝)
第五章 中世~近世における沖積地の開発と景観―船木田荘と多西郡三郷―(原田信男)
第六章 近世中・後期における低地部の開発と景観(清水裕介・中央大学大学院博士後期課程在学)
第七章 近世中・後期における台地部新田開発の様相(井上潤・渋沢史料館館長)


  第三部

総 論 近世における開発と景観の諸相(原田信男)
第八章 近世における丘陵部の開発と村落景観―石川村の天正検地とその後―(酒井麻子・藤沢市文書館史料専門員)
第九章 近世における丘陵部の村落景観と親族・生活相互扶助組織(谷澤美香・あきる野市教育委員会公民館)
第一〇章 近世の日野・八王子地域における耕地開発と宗教施設(飯泉今日子・府中市文化振興課)
第一一章 近世の日野・八王子地域における焼畑の位置(山本智代・錦城学園高等学校教諭)


おわりに(原田信男)


図表一覧・典拠文献一覧・参考文献一覧/日野・八王子村落研究会の歩み

あとがき
索引(地名・遺跡名/事項)

紹介媒体

  • 「多摩地域史研究会会報」第99号

    2011年9月10日

    外池昇(成城大学文学部教授)

    新刊紹介

  • 『地方史研究』353

    2011年10月

    北村厚介

    新刊案内

  • 『社会経済史学』78-2

    2012年8月

    溝口常俊

    書評

  • 『歴史と経済』第217号

    2012年10月

    宇佐見正史(岐阜経済大学)

    書評

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