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中世京都の民衆と社会
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体裁A5判・412頁
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刊行年月2000年11月
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ISBN4784210571
内容
中・近世移行期京都において公文書の宛所となった自律的な社会集団の三類型、すなわち地縁結合としての町、職縁結合としての酒屋・土倉、信仰結合である法華一揆については、それぞれ個別に研究が蓄積されているものの、これらがバランスよく関連付けられて検討されたことはなかった。本書では、従来の共同体論・社会集団論の視角を受けつつも、各社会集団の人的結合の側面を重視し、それらが実際にいかに都市民衆の上に表出し交差したのか、その歴史的展開を具体的に検討していく。
目次
第一部 職縁と流通
酒屋・土倉の存在形態―角倉吉田を中心に―
酒屋角倉について/土倉角倉について/戦国期の酒屋・土倉の存在形態
酒屋・土倉と商工業座の関係―角倉吉田と洛中帯座を中心に―
角倉吉田と洛中帯座/座頭職と公用代官職/戦国期の酒屋土倉と商工業座
長坂口紺灰問屋佐野について―問屋の存在形態―
長坂口紺灰問屋/賀々女流問屋職と佐野/問屋職相論と酒屋・土倉
商工業座の座法について
紺灰座中法度/座法の特質/座法の成立
中世京都「七口」考―室町・戦国期における京都境域と流通―
室町期/戦国期/織豊期
第二部 信仰と宗教
柳酒屋について
柳問屋と中興/柳酒屋とその法華信仰/柳酒屋の継承
法華教団の政治的位置―室町・戦国期における―
山門(延暦寺)との関係において/朝廷との関係において/武家権力との関係において
法華宗檀徒の存在形態―天正四年付「諸寺勧進帳」の分析を中心に―
天正四年の洛中勧進/「諸寺勧進帳」と「洛中勧進記録」/町における法華宗檀徒/檀徒と洛中勧進
法華教団の変容―『京都十六本山会合用書類』の成立をめぐって―
天文法華の乱直後をめぐって/安土宗論直後をめぐって
京都東山大仏千僧会について―中近世移行期における権力と宗教―
法会の実体/諸方への影響
第三部 地縁と町
「上京地下人」「下京地下人」―室町幕府関係史料を中心に
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「上京地下人」と上下京の酒屋・土倉/「上下京地下人中」と惣町/地縁と町組
「町衆」の風流踊―都市における権力と民衆の交流をめぐって―
慶長九年豊国臨時祭における風流踊/一六世紀における風流踊/風流踊と町組
町共有文書の保存と伝来について―「御朱印」を中心に―
上京の事例/下京の事例/聚楽組・禁裏六丁町組の事例/文書の保存・伝来と町組
都市史料の管理をめぐって―「上京文書」を中心に―
「御朱印」の抽出と親町/「御朱印」・町代・儀礼
豊臣政権下の奈良に起こった一事件―「ならかし」「金商人事件」「奈良借」
事件の経過/「ならかし」「奈良借」
紹介媒体
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『日本史研究』470号
2001年10月
早島大祐
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『年報 都市史研究』9号
2001年10月15日
藤川昌樹
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『年報 三田中世史研究』8号
2001年10月10日
古川元也
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『織豊期研究』3号
2001年11月
斎藤夏来