「この世をば我が世とぞ思ふ望月の闕けたることもなしと思えば」という和歌に象徴され、「如帝王」と評された藤原道長の時代を中心に取り上げ、リアルタイムに日々の出来事が記される古記録・日記類をもとにして、摂関時代全盛期に生きた人物、および彼らをはぐくんできた社会について考察。政権を掌握した体制派、それに対する反体制派、そしてそうした官人群とは一線を画した非体制派の人物群という基本的な人間類型を示すことにより、あくまで人間が主人公である歴史の在り方について追究する。
定価
9,900 円(税込)
本体 9,000円
在庫状況:
品切
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摂関時代文化史研究
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体裁A5判・488頁
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刊行年月2007年03月
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ISBN978-4-7842-1344-3
内容
目次
序章
第1章 摂関時代における貴族子弟の動向(1)──道長政権の陰に生きた人々──
第1節 藤原隆家
第2節 藤原道雅 1
第3節 藤原道雅 2
第4節 中関白家と熊野
第5節 藤原実資
第6節 藤原成房・源成信
第2章 摂関時代における貴族子弟の動向(2)──道長政権を積極的に支えた人々──
第1節 藤原斉信
第2節 藤原行成
第3節 源 俊賢
第4節 藤原公任
第3章 摂関時代における王臣家子弟の動向
第1節 小一条院
第2節 輔仁親王
第3節 中御室覚行法親王
補論(史料)1 『中御室御灌頂記』
補論(史料)2 『中御室御記』逸文
第4章 摂関時代の社会と生活
第1節 『大鏡』の時代
第2節 『中右記』に記される貴族と日記
第3節 平安貴族の住居と生活
第4節 古記録にあらわれた下級官人の実態──藤原道長政権下を中心として──
第5節 上官考
第6節 稲荷祭と市塵商人
補論 平安時代における伏見・稲荷素描
終章
あとがき
初出一覧
索引(人名・事項・研究者名)
紹介媒体
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『週刊読書人』
2007年7月27日
木本好信
紹介記事
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史学雑誌 116編11号
2007年11月20日
武井紀子
-
週刊読書人
2007年12月28日
木本好信
2007年回顧
-
『洛北史學』2008年第10号
2008年6月7日
豊田早苗
書評