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増補 郷土教育運動の研究
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体裁A5判・口絵2頁・504頁
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刊行年月2008年05月
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ISBN978-4-7842-1402-0
著者・編者略歴
いとうじゅんろう
1957年 長野県に生まれる。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。博士(文学)
【著書】『郷土教育運動の研究』(1998年、思文閣出版)、『柳田国男と信州地方史』(2004年、刀水書房)ほか
【共著】『近代日本の歴史的位相』(1999年、刀水書房)、『生活環境の歴史的変遷』(2001年、雄山閣)、『日本近代史概説』(2003年、弘文堂)、『柳田国男・同時代史としての「民俗学」』(2007年、岩田書院)ほか
内容
長らく品切れだった旧版に1章を加えて再版。昭和恐慌が深刻化し、郷土の立て直しをはかる自力更生が叫ばれていた1930年代に展開された郷土教育運動の歴史的意義を、柳田国男の郷土研究論と関連させながら、運動を推進した文部省、文部省とは異論を唱える郷土教育連盟、実際にそれをおこなう地域社会の反応を通じて、実証的に解明する。
目次
序 章 郷土教育運動研究の視点
第一節 柳田国男の「郷土教育」批判
第二節 本書の課題
第三節 本書の視座-方法と史料-
第一章 郷土教育運動の背景
第一節 義務教育年限延長問題
第二節 運動の財源と経費-「師範教育費補助」-
第三節 「地方研究」の思想
第四節 郷土と「地方研究」
第二章 郷土教育運動
第一節 「地方研究」と師範学校規程
第二節 師範学校規程の立法過程
第三節 文部省の郷土教育論
第四節 師範学校の動向
第三章 郷土教育連盟と郷土教育運動
第一節 郷土教育連盟の結成と雑誌『郷土』の創刊
第二節 連盟の性格と活動
第三節 連盟と郷土教育運動
第四章 柳田国男の郷土教育論
第一節 教育政策と柳田国男
第二節 柳田の郷土観
第三節 柳田の郷土教育論
第五章 郷土教育運動の地域的展開
第一節 地方教育会と郷土教育運動-信濃教育会・松本市教育部会の場合
第二節 長野県師範学校と郷土教育運動
第三節 師範学校附属小学校における郷土教育運動-茨城県師範学校附属小学校の場合
第四節 村と郷土教育運動-経済更生運動と関連させて
第六章 郷土教育運動の変質
第一節 「綜合的郷土教育」
第二節 全村教育と郷土教育運動
第三節 「師範学校教授要目」の改正
終 章 郷土教育運動の歴史的意義
第一節 「地方研究」の終焉
第二節 本書の成果と今後の課題
付 章 郷土教育運動の歴史的意義(二)
第一節 「郷土教育運動の新形態」
第二節 村と郷土教育運動―信濃教育会「農村振興の根本方策」研究と関連させて
第三節 柳田国男と郷土教育運動
主要参照史料・主要参考文献
あとがき
索引(人名・事項)