近世社会、特に領主社会での徳川将軍家と大名との関係を成立させる領知制。
本書はその領知制を基礎のところで成立させている領知朱印状そのものに注目し、徳川将軍家の領知宛行制の形成過程とその特質を明らかにする。各章末に領知朱印状の一覧を付す
関連書籍
トクガワショウグンケリョウチアテガイセイノケンキュウ
徳川将軍家領知宛行制の研究
-
体裁A5判・412頁
-
刊行年月2008年09月
-
ISBN978-4-7842-1431-0
内容
目次
第1章 家康期の領知宛行制
はじめに
徳川将軍家の領知朱印状
関ヶ原直後の領知宛行制
関ヶ原戦後処理後の領知朱印状
おわりに
付表1 関ヶ原の戦いから家康死去までの領知朱印状一覧
第2章 秀忠親政期の領知宛行制
はじめに
領知朱印状の残存状況
元和三年の領知朱印状発給の特徴
領知朱印状の様式
領知朱印状の発給経緯
おわりに
付表2 秀忠親政期の領知朱印状一覧
第3章 秀忠大御所時代の領知宛行制
はじめに
領知朱印状の発給者
寛永二年の領知朱印状発給の特徴
領知朱印状の文書様式
おわりに
付表3 秀忠大御所期の領知朱印状一覧
第4章 寛永十一年の領知朱印改め
はじめに
寛永十一年の領知朱印改めの経緯
寛永十一年の領知朱印状
寛永十一年領知朱印状の文書様式
おわりに
付表4 家光親政期の領知朱印状一覧
第5章 寛文四年の領知朱印改め
はじめに
寛文領知朱印改めの実施過程
領知朱印状の発給
おわりに
付表5 家綱期の領知朱印状一覧
補論Ⅰ 徳川将軍領知朱印状の古文書学的位置
はじめに
研究史と分析の前提
室町将軍御判御教書と徳川将軍領知朱印状の比較
おわりに
補論Ⅱ 領知朱印改め以外の領知朱印状発給
はじめに
領知朱印改め以外の領知朱印状
家綱期の領知朱印状
綱吉期の領知朱印状
家宣期の領知朱印状
吉宗期以降の領知朱印状
おわりに
付表6 領知朱印改め以外の領知朱印状一覧
終章
あとがき
人名索引
紹介媒体
-
『歴史学研究』862号
2010年1月15日
大野瑞男
書評