カバー・書籍本体に傷み・汚れ有

著者・編者略歴

いわま まちこ…東京都生まれ.1978年早稲田大学文学研究科(美術史)修士課程修了.同年より81年9月まで東京国立博物館科学研究費特別研究員.また『日展史』編纂委員.
著述に「富岡鉄斎の臨摸について」(『萌春』1978~81年)「煎茶の文人画-田能村竹田と煎茶」(『日本美術襍稿』佐々木剛三先生古稀記念論文集,1998年),「茶本草」「茶本草拾遺」(月刊『茶』2003~2007年),ABOUT THE CHINESE CHARACTERS MEANING TEA(Proceedings of 2004 International Conference on O-CHA(tea)Culture and Science,2004)「中国歴代主要薬書に見る茶」(『日本食生活文化調査研究報告集』24号,2007),「お茶と本草-『本草綱目』と江戸の本草書に記されたお茶」(『茶の文化』8号,2009)など

内容

もともと茶は薬であった。日本や中国の歴代医薬書の中には茶の記事があり、そこには茶の効能や処方のほか異名・産地・製法も記され、古辞書や『茶経』『茶譜』など茶書の抜粋も収録されており、非常に貴重な史料である。本書は、中国と日本の医薬書史料の影印を多数収録し、それらの史料から中国・日本の各時代における茶の様相とその歴史的変遷を明らかにする。

目次

はじめに

第一章 茶の医薬史:中国編
  1 隋代までの医薬書
  2 唐代の医薬書
  3 宋代の医薬書
  4 金・元代の医薬書
  5 明代の医薬書
  6 清代の医薬書
  
第二章 茶の医薬史:日本編
 
  1 平安時代までの医薬書
  2 鎌倉時代の医薬書
  3 室町・安土桃山時代の医薬書
  4 江戸時代の医薬書(前期・中期・後期)

第三章 茶の医薬史:論考編
  1 茶を記した現存最古の薬書史料
  2 『神農本草経』の茶について
  3 蝋(臘)茶について
  4 養生論の系譜から見た『喫茶養生記』
  5 寒の茶・温の茶

第四章 医薬書史料

 中国編
  1 隋代までの医薬書
  2 唐代の医薬書
  3 宋代の医薬書
  4 明代の医薬書
  5 清代の医薬書
 日本編
  1 平安時代の医薬書
  2 鎌倉時代の医薬書
  3 室町時代の医薬書
  4 江戸時代の医薬書

あとがき
「?存最早的?物?籍史料中?于茶的??」(第三章1の中文訳)
挿図一覧
初出一覧
索引

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