ニホンキンセイノシュウキョウトシャカイ

日本近世の宗教と社会

菅野洋介 著

  • 体裁
    A5判・380頁
  • 刊行年月
    2011年04月
  • ISBN
    978-4-7842-1572-0

カバーなど書籍の外装に多少の汚れ・傷みがございますのでご了承ください。

著者・編者略歴

かんの・ようすけ…一九七五年福島県生まれ.二〇〇四年駒澤大学大学院人文科学研究科歴史学専攻博士後期過程満期退学.博士(歴史学).現在、駒澤大学非常勤講師・市立市川歴史博物館学芸員.
主要論文に、「輪王寺宮の権威と在地寺社の動向」(『近世の宗教と国家二 国家権力と宗教』吉川弘文館、2008年)、「富士信仰の展開と秩序形成―天台勢力との接点をめぐって―」(『富士山と日本人の心性』岩田書院、2007年)など.

内容

奥州と関東を主に、戦国期以降の仏教・神道・修験道・陰陽道等と地域社会とのかかわりを、東照宮や寛永寺を中心とした幕府権威をも視野にいれて考察。
 本所権威の在地社会への浸透、在地社会における諸宗教の共存と対抗、民衆宗教の展開とそれを規定する社会情勢、そして在地寺院など宗教施設の「場」としてのあり方を追求する。

目次

序 論 本研究の位置


第一編 南奥州における宗教と在地社会

第一章 奥州信達地域における惣社制の形成――地方神職の動向を中心に――
第二章 近世中後期における惣社制を支えた人々――伊達郡小手地域の修験を中心に――
第三章 地方神職・修験の活動と在地社会――奥州伊達郡を中心に――
第四章 惣社制と地方神職の動向
第五章 霊山寺の復興と秩序形成――別格官幣社創出の諸前提――
補 章 近世後期における南朝の顕彰と在地社会――奥州伊達郡を事例に――


第二編 関東における修験と在地社会

第一章 本山派修験の活動と真言・禅宗寺院
第二章 関東における本山派修験の存立事情――祭道公事論の再検討を通じて――
第三章 幕末期における修験の動向と在地社会――武州入間郡を中心として――
第四章 近世における禅宗寺院の機能と在地社会――下野国足利郡山川村長林寺を例に――


第三編 民衆宗教の展開と近世国家

第一章 関東における富士信仰の展開と幕府権威――天台勢力のあり方を中心に――
第二章 民衆宗教と本所権威――富士・木曾御嶽信仰をめぐって――


結 語


あとがき
初出一覧
索引(事項/地名・寺社名/人名)

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