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関連書籍
ヤキハタノカンキョウガク
焼畑の環境学
いま焼畑とは
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体裁A5判・608頁
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刊行年月2011年10月
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ISBN978-4-7842-1588-1
内容
焼畑は本当に環境破壊の要因なのか――。歴史・地理・民俗・農学それぞれの観点から、アジア・アフリカ各地で伝統的に行われてきた焼畑の実態を報告。先人の経験知の宝庫ともいうべき焼畑を検証することによって、農業へ新しい知見を提示し、農業と環境、ひいては人と自然の関係を問い直す。総合地球環境学研究所で行われたプロジェクトの研究成果。
目次
総説 佐藤洋一郎(総合地球環境学研究所副所長・教授)
焼畑の原像と衣食住
縄文残映――焼畑農耕―― 小山修三(国立民族学博物館名誉教授・吹田市立博物館館長)
繊維植物栽培における火耕――福島県昭和村のからむし焼き―― 平田尚子(からむし工芸博物館学芸補助員)
椎葉の焼畑と食文化 飯田辰彦(ノンフィクション作家)
茅葺き民家を支えるヨシ原の火入れ 大沼正寛(東北文化学園大学准教授)
焼畑像をめぐって
会津農書からみる火耕 佐々木長生(福島県立博物館専門員)
近世農政家の焼畑観――対馬の陶山鈍翁を中心に―― 原田信男(国士舘大学21世紀アジア学部教授)
近代林学と焼畑――焼畑像の否定的構築をめぐって―― 米家泰作(京都大学文学研究科准教授)
新しい農学授業と地域興しとの連携 山口 聰(玉川大学教授)
[コラム1](再録)山焼きの民俗思想――火を介した自然利用の方法の現代的可能性をめぐって―― 六車由実
日本と周辺の焼畑
蝦夷地における近世アイヌの農耕 山田悟郎(北海道開拓記念館学芸員)
カブと焼畑――山形県を中心に―― 江頭宏昌(山形大学准教授)
四国山地の限界集落における焼畑と文化環境 橋尾直和(高知県立大学教授)
沖縄における焼畑 宮平盛晃(沖縄国際大学非常勤講師)
台湾原住民における焼畑 山田仁史(東北大学准教授)
[コラム2](再録)昭和一八年の山口弥一郎の牛房野調査に関して 六車由実
アジアとアフリカの焼畑
南九州とラオス北部の竹の焼畑―森の再生と持続可能な農耕―― 川野和昭(鹿児島県歴史資料センター黎明館学芸専門員)
ラオス北部地域にみる焼畑の終焉とイネ遺伝資源の消失 武藤千秋(京都大学農学研究科技術補佐員)・佐藤雅志(東北大学准教授)
なぜ、アフリカの焼畑なのか 佐藤廉也(九州大学大学院准教授)
登って枝を打つか、地上で切り倒すか――ザンビア北東部・ベンバの焼畑造成―ー 岡 惠介(東北文化学園大学教授)
養分動態からみた焼畑の地域比較論 田中壮太(高知大学准教授)
史料論
中日火耕・焼畑史料考 原田信男
白山麓一八ヶ村とむつし関係史料について 山本智代(錦城学園高等学校教諭)
附録DVD
白山麓一八ヶ村村絵図集 山本智代
焼畑関係文献目録 江頭宏昌・米家泰作・原田信男
あとがき 原田信男・鞍田崇(総合地球環境学研究所准教授)
紹介媒体
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「しんぶん赤旗」
2012年1月29日
澤田勝雄
読書(本と人と:佐藤洋一郎さんインタビュー)