やまなか・ゆたか……1921年東京生まれ。1943年東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学史料編纂所教授・関東学院大学教授・調布学園女子短期大学教授等を歴任。主な著書に日本古典文学全集『栄花物語』上・下(小学館、1996~1997年)『源氏物語の史的研究』(思文閣出版、1997年)『藤原道長』(人物叢書、吉川弘文館、2008年)など。
定価
7,920 円(税込)
本体 7,200円
在庫状況:
在庫あり
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栄花物語・大鏡の研究
定価
7,920 円(税込)
本体 7,200円
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体裁A5判上製・404頁
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刊行年月2012年10月
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ISBN978-4-7842-1640-6 C3021
著者・編者略歴
内容
『栄花物語』は非常に複雑な本質を有するものである。六国史・新国史および『源氏物語』の後に生まれたものとして、その影響を多分に受けていると同時に、その内容も非常に多くの要素を含んでいる。しかし、従来『栄花物語』はとくに国文学の分野でとりあげられ、歴史学の方面からの研究は少ない状態である。本書は『栄花物語』に内包される歴史書としての特徴を考究し、かつ『大鏡』の歴史的意義についても論究。従来からの歴史物語という分野に収まりきれない可能性を提示する。
目次
序 章 『栄花物語』概観
第一章 世継および世継物語
第二章 『栄花物語』の編纂
第三章 『栄花物語』の歴史と文学
『栄花物語』の説話性
『栄花物語』の本質-巻六かゞやく藤壺を主として
平安時代の結婚制度-『栄花物語』を中心として
第四章 『栄花物語』と王朝政治
村上天皇親政と九条家発展の真相
『栄花物語』と摂関政治-特に後宮を中心として
『栄花物語』と中関白家
『栄花物語』と藤原道長
第五章 『大鏡』の歴史的意義
『大鏡』の歴史観と批評精神
『大鏡』と藤原道長
第六章 『栄華物語』の歴史叙述-年紀表現の方法-
歴史叙述の方法
原史料との問題
第七章 『栄花物語』にみる藤原道長の周辺
藤原道長と倫子
敦康親王と『栄花物語』
書評 福長進著『歴史物語の創造』
関係系図・参考文献
初出一覧
あとがき
紹介媒体
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『古代文化』65巻4号
2014年3月30日
高橋照美
新刊紹介
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『日本歴史』797号
2014年10月1日
福長進
書評と紹介
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『史学雑誌』123編9号
2014年9月
川合奈美
紹介