大阪大学大学院文学研究科が所蔵する会沢正志斎書簡を活字翻刻。
会沢正志斎は、後期水戸学を代表する儒学者の一人。本書簡群は、会沢が、弟子で甥でもある寺門政次郎およびその父喜太平に対して宛てた書簡を主とし、江戸に滞在していた寺門が水戸の会沢に対して定期的に府下の情報を送り続けた、その返答としての性格をもっている。また、会沢著作の書肆とのやりとりに関する記述が多く存在するのも特徴。
緊迫する幕末の情勢と、そのなかで行われた思想の営為を解明するための一級史料。
■担当編集者より■
幕末、最も激しい内部抗争が繰り広げられたという水戸藩にあって、会沢正志斎はそのキーパーソンでした。
本史料集は、会沢発の書簡を中心にしていますが、完全な私信ではなく、必要に応じて関係者への廻覧が行われていたことが分かっています。
「慾心深く手前勝手計仕」「シチクドクウルサク面倒なる事限りなき」など、口を極めて対立勢力を罵倒している場面も数あり、政治家・思想家の肉声が伝わってきます。
定価
12,650 円(税込)
本体 11,500円
在庫状況:
在庫あり
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会沢正志斎書簡集
定価
12,650 円(税込)
本体 11,500円
在庫状況:
在庫あり
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体裁A5判上製・348頁
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刊行年月2016年03月
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ISBN978-4-7842-1828-8
内容
目次
【翻刻】
弘化元年~文久三年・年未詳 計408通
【解題】
会沢正志斎書簡の来歴について(飯塚一幸)
会沢正志斎の政治思想と著作出版事情(奈良勝司)
紹介媒体
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「週刊読書人」
2016年12月23日
紹介
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『明治維新史研究』第15号
2018年3月31日
桐原健真
新刊紹介
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『日本史研究』第669号
2018年5月20日
池田勇太
書評