令和三年度 神道宗教学会賞 受賞
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古代天皇祭祀・儀礼の史的研究
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体裁A5判上製・416頁
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刊行年月2019年10月
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ISBN978-4-7842-1977-3
内容
本書は、桓武天皇朝以降に見られるとされる天智天皇系皇統意識(新王朝意識)の見直しを出発点に、平安時代初期の桓武天皇朝・嵯峨天皇朝における儀礼の導入や整備、文徳天皇朝以降の儀礼の変遷や新たな儀礼の創出について考察を加えることで、平安時代前期を中心とした古代日本の儀礼秩序の構築過程の一端を明らかにする。
【担当編集者より】
「東邪西毒」という香港映画作品があります。映画では、立春や啓蟄といった二十四節気とともにストーリーが語られ、東邪・西毒という方位にまつわる名前の登場人物が現れます。このダイナミックさが印象深い中国の世界観と、本書で示される日本の古代儀礼の世界とは、通底するものを感じます。現代では祭祀・儀礼というと何かと伝統的イメージが強いですが、そもそもそれが伝統化する以前の状況がどのようであったのかという、成立や整備段階の追究は、淡々としてありながら、とても深遠なテーマです。
目次
序論 本書の視点
第1部 桓武天皇朝の皇統意識再考と儀礼の導入
第1章 桓武天皇と儀礼・祭祀
第2章 日本における昊天祭祀の受容
第3章 奈良時代に見られる郊祀の知識―天平三年の対策と聖武天皇即位に関連して―
第4章 山陵祭祀より見た皇統意識の再検討
第5章 古代日本の宗廟観―「宗廟=山陵」概念の再検討―
第6章 「不改常典」に関する覚書
第2部 古代正月儀礼の整備と変質
第7章 天地四方拝の受容―『礼記』思想の享受に関連して―
第8章 唐帝拝礼作法管見―『大唐開元礼』に見える「皇帝再拝又再拝」表記について―
第9章 「儀仗旗」に関する一考察
第10章 正月朝覲行幸成立の背景―東宮学士滋野貞主の学問的影響―
第11章 朝賀儀と天皇元服・立太子―清和天皇朝以降の朝賀儀を中心に―
第12章 延長七年元日朝賀儀の習礼―『醍醐天皇御記』・『吏部王記』に見る朝賀儀の断片―
第13章 小朝拝の成立
第14章 皇后拝賀儀礼と二宮大饗
結論
参考文献一覧
紹介媒体
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『藝林』第69巻第1号
2020年4月
久禮旦雄
書評
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『神道史研究』第68巻第1号
2020年5月1日
谷口太一
新刊紹介
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『皇學館論叢』第53巻第3号
2020年10月10日
井上正望
書評
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『神道フォーラム』63号
2023年9月1日
書籍紹介