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織豊期の茶会と政治【オンデマンド版】
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体裁A5判並製・476頁
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刊行年月2016年05月
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ISBN978-4-7842-7007-1
著者・編者略歴
たけもと・ちづ・・・1970年神奈川県生まれ.1993年國學院大學文学部史学科卒業.2004年國學院大學大学院文学科日本史学専攻博士課程後期修了.博士(歴史学)学位取得.現在,國學院大學文学兼任講師.(2006年10月時点)
内容
織田信長による名物茶器をしつらえた茶会の場を、従来のようにわび茶の史的変遷の一齣として見ていくのではなく、室町殿中の座敷飾りが段階的に発展した「大名茶湯」として捉えて、中世史の中に位置付け、織田・豊臣政権における支配構造の一側面を茶会の場を通して明らかにする。(初版2006年)
目次
序論
第一部 信長・秀吉所蔵の名物の歴史的背景
第一章 秀吉書状に見える「御茶湯御政道」の再検討
「御茶湯御政道」とはなにか
家臣団統制としての「ゆるし茶湯」
「ゆるし茶湯」の政治的効用
第二章 名物茶器の史的変遷
唐物の分類
東山御物とはなにか
将軍家「御物」の具体像
「御物」の分類と選別
「重宝」と「名物」
将軍の御成と「御物」の権威付け
将軍御座所の座敷飾り
足利義教の醍醐寺御成
将軍御成の政治的意義
「御物」の散逸と戦国大名の名物蒐集
「売物」としての「御物」
戦国大名による名物蒐集
豪商による名物の仲介
第三章 織田信長による名物蒐集
信長が蒐集した名物の具体像
茶湯史料の有効性
織田政権の成立発展と名物の動向
第四章 豊臣秀吉による名物蒐集
秀吉が蒐集した名物の具体像
出典史料の検討
秀吉所持名物の政治的特質
名物蒐集の時期とその方法
第二部 織豊期における座敷飾りの展開
第一章 信長茶会における名物室礼の性格
名物に対する政治的価値の創出
信長の「名物狩り」とはなにか
政治的調度品としての名物茶器
天正三年の信長茶会とその構造
第二章 名物室礼の奉行――松井友閑の役割――
織田政権における友閑の位置付け
「茶湯者」としての友閑
信長茶会における奉行
織田政権の賓客接待
第三章 豊臣政権の確立と「ゆるし茶湯」の終焉
秀吉所持の名物茶器
信長の後継者としての秀吉主催の茶会
天正十三年大徳寺茶会の位置付け
天正十五年の北野大茶湯
第四章 織豊期の座敷飾りと「大名茶湯」
戦国期における『君台観左右帳記』の享受
信長臨席の茶会
「大名茶湯」の終焉と天守饗応
結論
成稿一覧
あとがき
索 引(人名/事項/名物・茶道具/史料)