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近世地域教育史の研究
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体裁A5判・290頁
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刊行年月2006年01月
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ISBN4784212744
内容
近世農村社会に存在した多様な内容・水準を持つ教育の構造と、その構造がいかなる社会的背景、過程を経て変容していったのかを明らかにする
目次
第一部 研究課題と研究視点
第一章 課題と方法
第一節 問題の所在
第二節 研究方法と対象
第二章 近世の社会構造と分限教育論
第一節 「学制布告書」にみる近世教育批判
第二節 分限教育論と社会秩序
(1)読み書き能力の必要性の強調
(2)分限による教育機会・内容の規制
第三節 分限教育論への抵抗
(1)分限論を超えようとする農民
(2)分限教育論と教育機会
第四節 学制期民衆と分限教育論
第二部 唐津藩における私塾教育の展開
第三章 吉武法命の学問観と彼の教育活動
第一節 唐津藩の変遷と吉武法命の変転
第二節 法命指導の塾の設立
第四章 峯平蔵と信斎塾
第一節 峯平蔵と彼の日記について
第二節 平蔵の学習を中心とした活動
(1)読 書
(2)学談と書簡
(3)輪 講
第三節 平蔵の教育活動と庄屋としての職務
(1)信斎塾の塾生
(2)教育内容
(3)開講の時期及び頻度
(4)開講時間及び経営
(5)信斎塾での学習と子どもたち
第五章 法命系私塾の教育内容とその性格
第一節 希賢堂の実践
第二節 明倫塾の実践と五惇堂
第三節 転村庄屋制度と私塾教育
第三部 浮羽地域における教育構造の変容
第六章 村役人層における文化・教育構造の変容
第一節 浮羽地域における漢学の普及過程
第二節 俳諧から漢詩への変化と両者の共通性
第七章 浮羽地域における寺子屋教育の発展過程
第一節 寺子屋の地域教育史的研究方法について
第二節 浮羽地域における寺子屋の発展過程と教養教育的要素
第三節 師匠塚に見る吉井地区の寺子屋の発展過程
(1)地域教育史的考察の必要性
(2)吉井地区における寺子屋の発展と類型
(3)安政期以降の寺子屋普及の意味
第四節 近世中・後期村役人層の教育課題
第五節 幕末における村の崩壊と村役人層の課題意識
第六節 幕末期村役人層における社会改良の実践活動と寺子屋
第八章 浮羽地域における教育・文化構造の転換
第一節 農村への教養文化の浸透
第二節 「寺子屋」「私塾」概念の再検討
第三節 分限教育論による学習機会の制限
第四節 教養の社会的機能と上昇志向による教育需要の生起
終 章 まとめと課題
付 論 地域の識字能力推定の方法についての試論
はじめに
第一節 識字研究の史料としての人別帳──長崎平戸町の事例──
第二節 家族の視点からの史料の検討
第三節 町人社会の変化と識字率
第四節 京都六角町における識字率
あとがき
索 引(人名・事項)
紹介媒体
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地方史研究 322号
2006年8月1日
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