近世東アジア海域の文化交渉
定価
9,900 円(税込)
本体 9,000円
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近世東アジア海域の文化交渉

松浦章 著

  • 体裁
    A5判・472頁
  • 刊行年月
    2010年11月
  • ISBN
    978-4-7842-1538-6

カバーなど書籍の外装に多少の汚れ・傷みがございますのでご了承ください。

著者・編者略歴

(まつうら あきら)・・・・・・1947年生まれ.関西大学大学院文学研究科博士後期課程(日本史学専攻東洋文化史専修)単位取得退学。1989年3月,関西大学文学博士.現在,関西大学東西学術研究所所長・関西大学文学部教授.著書に『江戸時代唐船による日中文化交流』(思文閣出版)『海外情報からみる東アジア――唐船風説書の世界――』(清文堂出版)など.

内容

海によって隔てられた東アジア諸地域間の交流は、波濤を越えた船の往来によって支えられていた。本書は清代帆船やその後に登場した汽船に乗って海を渡った人・物・書籍や文化をとりあげ、中国・日本・朝鮮・琉球などの人々の交流の諸相を明らかにする。

目次



序章 前近代東アジア海域間の文化交渉 

第一編 日中の文化交渉

第一章 清「展海令」施行と長崎唐館設置の関係
第二章 来舶清人と日中文化交流
第三章 近代日中の架橋――上海航路の開設――
第四章 輪船商招局汽船の日本航行 

第二編 海域を越えた文化交渉

第一章 朝鮮使節が北京で邂逅した琉球使節 
第二章 清代帆船で波濤を越えた人々 
第三章 海域を越えた船神たち 
第四章 清代沿海帆船に搭乗した日本漂流民 
 
第三編 言語接触に見る文化交渉

第一章 袁枚『随園詩話』と市川寛斎『随園詩鈔』
第二章 一九世紀初期に朝鮮・中国へ漂着した難民との言語接触
第三章 清代前期の広東・澳門における買辧
第四章 清朝中国人とイギリス人との言語接触

第四編 物流による文化交渉

第一章 清代帆船が持ち帰った日本書籍
    ――『知不足斎叢書』所収の日本刻書――
第二章 明清時代中国の海上貿易と陶磁器の流通
第三章 清国産豚の日本統治台湾への搬出について
第四章 日本植民地時代における台湾産包種茶の海外販路

終 章 近世東アジア文化交渉と中国帆船


 跋
 初出一覧
 中文提要
 索引

紹介媒体

  • 『史学雑誌』第121編第1号

    2012年1月20日

    片倉鎮郎

    新刊紹介

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