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江戸時代唐船による日中文化交流【オンデマンド版】
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体裁A5判並製・474頁
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刊行年月2016年06月
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ISBN978-4-7842-7011-8
著者・編者略歴
まつうら あきら・・・1947年生。1976年3月、関西大学大学院博士後期課程(日本史学専攻東洋文化史専修)単位修得退学。1989年3月、関西大学文学博士、2011年9月、関西大学博士(文化交渉学)、現在、関西大学アジア文化研究センター長、関西大学文学部教授。
主著に『清代海外貿易史の研究』(朋友書店、2002年)、『江戸時代唐船による日中文化交流』(思文閣出版、2007年)、『東アジア海域の海賊と琉球』(榕樹書林、2008年)、『海外情報からみる東アジアー唐船風説書の世界』(清文堂出版、2009年)、『明清時代東亞海域的文化交流』(江蘇人民出版社、2009年)、『清代帆船沿海航運史の研究』(関西大学出版部、2010年)、『近世東アジア海域の文化交渉』(思文閣出版、2010年)、『清代中国琉球交渉史の研究』(関西大学出版部、2011年)、『清代上海沙船航運業史研究』(江蘇人民出版社、2012年)、『汽船の時代―近代東アジア海域』(清文堂出版、2013年)など。(2013年10月時点)
内容
鎖国政策下の江戸時代において、「唐船」と呼ばれる中国帆船の往来が日中文化交流の大動脈を担い、長崎を窓口とした「唐船」による通商関係は、舶来文化の受容において重要な役割を果たした。本書は日中双方の史料を用いることで、日本側の視点のみから論じられることの多い長崎貿易の一面を多角的に論じる。永年この分野に取り組んできた著者の成果をまとめた論集。オンデマンド版(初版2007年)。
目次
序
序章 明清時代の日中関係
第一編 江戸初期の日中交流
第一章 朱印船の中国・朝鮮漂着をめぐって
第二章 明代末期中国商船の日本貿易
第三章 明清時代における日本銀の中国流入
第二編 清朝中国と日本
第一章 杭州織造烏林達莫爾森の長崎来航とその職名について―康煕時代の日清交渉の一側面―
第二章 康煕帝と正徳新例
第三章 清代雍正期官吏の日本観
第三編 中国商人と日本
第一章 長崎来航中国商人について―正徳新例以後を中心として―
第二章 乾隆時代の長崎来航中国商人―汪縄武・汪竹里・程赤城を中心に―
第三章 浙江商人汪鵬(汪竹里)と日本刻『論語集解義疏
第四編 中国から見た長崎貿易
第一章 中国史料に見る長崎貿易
第二章 元禄元年長崎来航中国船について
第三章 清代展海令以降の長崎来航台湾船について
第五編 日本人の中国漂着の一面
第一章 越前宝力丸の上海・川沙漂着について
第二章 越前梅浦岡田家所蔵の「贈倭國難民詩」について
第三章 清代広州港の繁栄―日本人の広東省漂流記録を中心に―
第六編 幕末明治初期の日中交流の変容
第一章 ジャーディン・マセソン商会と日清貿易―文久元年申一番ランシフィールト船の来航をめぐって―
第二章 『上海新報』に見る幕末官船千歳丸の上海来航
第三章 長崎唐船主から長崎華商へ
終章 江戸時代唐船による日中文化交流の意義
初出一覧/跋/中文目録/索引