まつうら あきら・・・1947年生。1976年3月、関西大学大学院博士後期課程(日本史学専攻東洋文化史専修)単位修得退学。1989年3月、関西大学文学博士、2011年9月、関西大学博士(文化交渉学)、現在、関西大学アジア文化研究センター長、関西大学文学部教授。
主著に『清代海外貿易史の研究』(朋友書店、2002年)、『江戸時代唐船による日中文化交流』(思文閣出版、2007年)、『東アジア海域の海賊と琉球』(榕樹書林、2008年)、『海外情報からみる東アジアー唐船風説書の世界』(清文堂出版、2009年)、『明清時代東亞海域的文化交流』(江蘇人民出版社、2009年)、『清代帆船沿海航運史の研究』(関西大学出版部、2010年)、『近世東アジア海域の文化交渉』(思文閣出版、2010年)、『清代中国琉球交渉史の研究』(関西大学出版部、2011年)、『清代上海沙船航運業史研究』(江蘇人民出版社、2012年)、『汽船の時代―近代東アジア海域』(清文堂出版、2013年)など。
関連書籍
キンセイチュウゴクチョウセンコウショウシノケンキュウ
近世中国朝鮮交渉史の研究
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体裁A5判上製・328頁
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刊行年月2013年10月
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ISBN978-4-7842-1709-0
著者・編者略歴
内容
近世中国と朝鮮国との交渉について、朝鮮から北京に赴いた赴京使による定期的な外交交渉と、漂着船や交易船による不定期な海を介した交渉の両面から考察する。
付録として、天理大学附属天理図書館蔵の「漂人問答」を全文影印掲載。
目次
序
序 章
一 緒 言
二 朝鮮王国の北京への使節派遣
三 本書の課題
第一部 朝鮮使節の北京への道程――赴京使による交渉(一)
第一章 袁崇煥と朝鮮使節
一 緒 言
二 朝鮮朝貢路の変更
三 朝鮮使節の見た袁崇煥
四 小 結
第二章 朝鮮使節の記録に見る北京の会同館
一 緒 言
二 明代の会同館
三 清代の会同館
四 会同館における諸行事
五 小 結
補 論 朝鮮使節が宿泊した北京の智化寺
一 緒 言
二 智化寺と王振
三 智化寺と朝鮮使節
四 小 結
第三章 朝鮮使節の客死
一 緒 言
二 朝鮮使節の北京への行程
三 朝鮮使節の客死と清朝の対応
四 小 結
第二部 朝鮮情報から見る中国――赴京使による交渉(二)
第一章 明朝末期における朝鮮使節の見た北京
一 緒 言
二 明末における朝鮮使節の朝貢路
三 朝鮮使節の見た明朝末期の北京
四 朝鮮使節の見た後金・清の動向
五 小 結
第二章 清代朝鮮使節の台湾情報・林爽文の乱
一 緒 言
二 清代台湾の林爽文の乱
三 清代朝鮮使節の得た林爽文の乱情報
四 小 結
第三章 朝鮮国に伝えられた康煕帝の訃報
一 緒 言
二 康煕帝の遺詔と雍正帝の登極詔
三 清朝朝貢国に伝わった康煕帝の訃報
四 日本に舶載された康煕帝の遺詔と雍正帝の登極詔
五 小 結
第四章 乾隆太上皇の死と朝鮮使節
一 緒 言
二 嘉慶四年の朝鮮使節
三 乾隆太上皇の遺詔
四 小 結
第三部 中国漂着朝鮮船と朝鮮漂着中国船――海路による交渉(一)
第一章 明代中国に漂着した朝鮮船
一 緒 言
二 明代における朝鮮船の中国漂着
三 万暦三十九年台州漂着朝鮮漁船について
四 小 結
第二章 中国船の朝鮮漂着
――顕宗八年の明船漂着と「漂人問答」を中心に――
一 緒 言
二 朝鮮王朝時代における漂着中国船の事例
三 清入関後の明船の漂着をめぐって
四 「漂人問答」について
五 小 結
《影印》漂人問答 附 思漢吟咏
第三章 清末上海沙船の朝鮮漂着に関する一史料
一 緒 言
二 『各司謄録』所載の漂着中国帆船
三 漂着船の記録
四 小 結
第四部 黄海の交渉史――海路による交渉(二)
第一章 天啓期における毛文龍占拠の皮島
一 緒 言
二 毛文龍の皮島占拠
三 毛文龍支配下の皮島
四 小 結
第二章 康煕盛京海運と朝鮮賑済
一 緒 言
二 康煕盛景海運
三 清朝の朝鮮賑済
四 小 結
第三章 清末山東半島と朝鮮仁川との帆船航運
一 緒 言
二 清代山東沿海の航運
三 光緒十年朝鮮仁川入港の中国帆船と山東烟台との航運
四 小 結
終 章 近世中国と朝鮮国との交渉史の意義
初出一覧
跋
中文要旨
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