南蛮・紅毛・唐人
定価
7,480 円(税込)
本体 6,800円
在庫状況: 品切

関連書籍

内容

一六~一七世紀の東アジア海域は、多様なエスニシティをもつ人々が混在し、彼らの活動を通じて、モノやヒト、そして文化や情報が海をこえて運ばれた。そこでは平和的な交易や文化交流から、暴力的な紛争や戦争までが交錯し、交易と略奪、海商と海賊との境界もしばしば流動的であった。本書では「南蛮」「紅毛」「唐人」、そして彼らと接した「倭人」たちが残した証言を、さまざまな視角から多面的に論じることにより、東アジア海域における「紛争と交易の時代」のダイナミズムを描きだす。

目次

序 論―「交易と紛争の時代」の東アジア海域 中島楽章
ムラカ王国の勃興―一五世紀初頭のムラユ海域をめぐる国際関係― 山﨑 岳 
一五四〇年代の東アジア海域と西欧式火器―朝鮮・双嶼・薩摩― 中島楽章 
堺商人日比屋と一六世紀半ばの対外貿易 岡本 真
ドイツ・ポルトガルに現存する戦国大名絵画史料 鹿毛敏夫 
一六~一七世紀のポルトガル人によるアジア奴隷貿易―ヴィクトリア・ディアス ある中国人女性奴隷を追って― ルシオ・デ・ソウザ(翻訳 小澤一郎・岡美穂子)
近世初期東アジア海域における情報伝達と言説生成―一六六五年オランダ船普陀山襲撃事件を中心に― 藤田明良
清朝の台湾征服とオランダ東インド会社―施琅の「台湾返還」密議をめぐって― 鄭維中(翻訳 郭陽) 
ポルトガル人のアジア交易ネットワークとアユタヤ 岡美穂子

あとがき
執筆者紹介

紹介媒体

  • 『マカオ通信』2月号

    2014年2月

    ブックレビュー

  • 『史学雑誌』124編6号

    2015年6月20日

    嘉藤慎作

    新刊紹介

関連書籍

  • このエントリーをはてなブックマークに追加