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関連書籍
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中世長崎の基礎的研究
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体裁A5判・424頁
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刊行年月2011年11月
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ISBN978-4-7842-1589-8
著者・編者略歴
とやま・みきお…1932年長崎市生まれ.1955年広島大学文学部史学科国史学専攻卒業.1961年広島大学大学院博士課程国史学専攻修了.1972年長崎大学教育学部助教授.1978年長崎大学教育学部教授・文学博士.現在長崎大学名誉教授.中国華僑大学客員教授.長崎市史編さん委員会委員長.主著書『長崎県の教育史』『大名領国形成過程の研究』『医療福祉の祖 長与専斎』ほか多数.
内容
中世長崎、特に肥前国西南部の松浦郡・高来郡・彼杵郡に着目し、松浦氏・有馬氏などの在地武士団の成立・発展、領国支配の実態や南蛮貿易の推移について論じ、その独自性を明かす。長崎大学名誉教授、長崎市史編さん委員会委員長を務める著者が長年の研究成果をまとめた一書。
目次
前 言
第一部 肥前国松浦郡
第一章 松浦氏の出自とその党的性格
第一節 出自と発展
第二節 松浦党の性格
第三節 党の性格と鎌倉幕府
第二章 松浦党の一揆契諾状と押書・契約状
第一節 党の拡大と上・下松浦党
第二節 一揆契諾状の作成
第三節 大一揆と小一揆
第四節 相違する加盟者数と花押数
第五節 一揆契諾状の成立と解消
第六節 押書・契約状
第三章 松浦氏の領国支配
第一節 戦国大名への過程
第二節 戦国大名としての松浦氏
第三節 松浦氏の戦国家法
第四節 領国支配体制
第五節 家臣団の編成と軍備
第六節 城下町平戸
第七節 貿易と布教
第八節 新局面の展開
第二部 肥前国高来郡
第一章 肥前国高来東郷・高来西郷と高来一揆
第一節 肥前国高来東郷・高来西郷の成立
第二節 高来一揆の性格
第二章 有馬氏の領国支配
第一節 有馬氏発展の契機
第二節 五段階の推移
第三節 領国の支配
第四節 有力家臣の存在
第五節 有馬氏の居城
第六節 領国支配の特質
第三部 肥前国彼杵郡
第一章 平安末・鎌倉期の長崎
第一節 荘園公領制の成立とその推移
第二節 武士の登場とその活動
第三節 深堀氏の移住と惣地頭天野氏
第四節 元寇と福田氏の活動
第二章 南北朝・室町期の長崎
第一節 動乱の勃発と福田氏の活動
第二節 深堀・矢上両氏の活動
第三節 非法の横行
第四節 彼杵一揆と長崎
第三章 戦国期の長崎
第一節 長崎氏と長崎港
第二節 六丁町の成立
第三節 長崎をめぐる諸権力
後記
初出一覧
著者年譜/業績一覧
索引(人名・事項)
紹介媒体
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「長崎新聞」
2012年2月24日
松尾潤
文化(19面)
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『日本史研究』602号
2012年10月
窪田頌
新刊紹介
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『地方史研究』359号
2012年10月
橘悠太
新刊紹介
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『古文書研究』80号
2015年12月
丸島和洋
書評と紹介