未開拓な部分が多い1930年代の東アジアの文化交流。当該各国の研究者を結集してその様相を解明する。
世界恐慌のため鎖国経済化が進み、東アジアでは、満洲事変を皮切り世界大戦へと発展する時代。戦争の影で見落とされがちな当時の文化交流を様々な視点から論じる。
定価
3,080 円(税込)
本体 2,800円
在庫状況:
在庫あり
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本体 2,800円
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体裁A5判上製・258頁
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刊行年月2013年05月
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ISBN978-4-7842-1687-1
内容
目次
はじめに 上垣外憲一
(大妻女子大学教授)
社会史論争と一九三〇年代の中日史学思潮 馮 天瑜(武漢大学教授)
[陳 凌虹 訳]
誤訳・重訳と文芸政策としての理論生産 王 中忱(中国清華大学教授)
―レーニン「党の組織と党の文学」の中国語訳を手掛かりにして―
侮蔑、趣味、そして憧憬から脅威へ 劉 建輝
―近代日本知識人の中国表象― (国際日本文化研究センター准教授)
[研究ノート] 下位春吉とイタリア・ファシズム 川田真弘
(大手前大学大学院博士後期課程)
一九三四年周作人の日本再訪とその周辺 劉 岸偉
(東京工業大学教授)
ピラミッド高しといえども…… 李 建志
―平壌高等普通学校時代の金史良―(関西学院大学教授)
一九三〇年代日本語雑誌における在朝日本人女性の表象 金 孝順
―『朝鮮及満洲』の女給小説を中心に―(高麗大学校教授)
金素雲と佐藤春夫 一九四○年 上垣外憲一
―『乳色の雲』序文をめぐって
渡辺晨畝と「日満聯合美術展覧会」 戦 暁梅
(東京工業大学准教授)
戦時下の思考と眼差し―金子光晴・森三千代の「北支」訪問 趙 怡
(東京工業大学非常勤講師)
「無国籍者」のこだわり 厳 安生
(元北京外国語大学教授)
紹介媒体
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『日本植民地研究』26号
2014年6月
金広植
紹介