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地域社会から見る帝国日本と植民地
朝鮮・台湾・満洲
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体裁A5判上製函入・852頁
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刊行年月2013年04月
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ISBN978-4-7842-1682-6
内容
「支配される側」の視点と「帝国史」という視点――、異なるレベルの問題に有機的関係を見いだすため、国内外の朝鮮史・台湾史研究者が多彩な問題関心を持ち寄り植民地期の地域社会像を浮かび上がらせる。国際日本文化研究センター共同研究の成果。
目次
Ⅰ 研究の現状
植民地支配と地域社会 松田利彦(国際日本文化研究センター准教授)
植民地から帝国史研究の可能性を再考する 陳姃湲(台湾・中央研究院助研究員)
Ⅱ 地域社会団体
朝鮮における帝国在郷軍人会 庵逧由香(立命館大学准教授)
植民地期朝鮮における消防組について 松田利彦
逓信政策による農村支配の一形態 福井譲(韓国・仁済大学校助教授)
植民地女性と「国民化」の問題 宮崎聖子(福岡女子大学准教授)
Ⅲ 宗教・慣習と社会教化
朝鮮総督府の「社会教育」と「地方改良」 永島広紀(佐賀大学准教授)
植民地朝鮮の宗教運動と「中堅人物」 青野正明(桃山学院大学教授)
咸鏡北道における思想浄化工作と郷約・自衛団 水野直樹(京都大学教授)
Ⅳ 慣習と法の「近代化」
植民地台湾社会における法の植民地近代性 陳宛妤(台湾・清華大学助理教授)
日本の植民地支配と笞刑 李鐘旼(韓国・延世大学校研究員)
植民地朝鮮の民間鉱業の地域動向と「鉱業警察」の設置 長沢一恵(京都造形芸術大学ほか非常勤講師)
Ⅴ 知識人・有力者・エリート
黄欣:台南の「固園主人」 春山明哲(早稲田大学客員上級研究員)
一九一〇年代台湾社会支配像の再検討 野口真広(早稲田大学助教)
植民地で帝国を生きぬく 陳姃湲
南朝鮮鉄道工事と土地収用令 広瀬貞三(福岡大学教授)
沖縄出身者の台北師範学校における台湾教育経験と沖縄の「戦後」復興への取り組み 大浜郁子(琉球大学准教授)
Ⅵ 都市と衛生・娯楽
開港期釜山における朝鮮牛の輸出と「輸出牛検疫所」の設置 金貞蘭(英国・オックスフォード大学Postodoctoral research assistant)
一九一〇年代植民地朝鮮における衛生行政と地域社会 李炯植(嘉泉大学研究教授)
植民地台湾の大相撲興行と「国技」相撲 胎中千鶴(目白大学教授)
日中戦争期、満洲都市の住宅問題と保健・衛生行政 田中隆一(同志社大学非常勤講師)
Ⅶ 戦時体制下の地域社会
戦時期朝鮮における「慰安婦」動員の「流言」「造言」をめぐって 藤永壯(大阪産業大学教授)
植民地期朝鮮の「国語普及運動」の展開と朝鮮女性の対応 崔眞善(滋賀県立大学非常勤講師)
戦時末期朝鮮邑面の機能と朝鮮人民衆との乖離について 樋口雄一(高麗博物館館長)
共同研究会「植民地帝国日本における支配と地域社会」報告一覧
あとがき
索引(事項・人名)
執筆者紹介
紹介媒体
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『KOREA TODAY』第442号
2013年5月
BOOK
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『歴史学研究』No.922
2014年9月
佐川享平
史料・文献紹介