しらはた・ようざぶろう…1949年大阪府生まれ.
現在,中部大学人文学部特任教授,国際日本文化研究センター名誉教授.
農学博士(京都大学).
りゅう・けんき…1961年中国遼寧省生まれ.
現在,国際日本文化研究センター教授.
文学博士(神戸大学).
イホウカラ/ヘノマナザシ
見られる日本・見る日本
しらはた・ようざぶろう…1949年大阪府生まれ.
現在,中部大学人文学部特任教授,国際日本文化研究センター名誉教授.
農学博士(京都大学).
りゅう・けんき…1961年中国遼寧省生まれ.
現在,国際日本文化研究センター教授.
文学博士(神戸大学).
◎国際日本文化研究センター所蔵の明治~戦前期古写真と外地絵葉書など(外像)を素材に、近代以降、日本とその周縁をめぐる「異邦」のまなざしの往還と交錯を描出する。
◎近代以来、日本という存在がいかに外部から見られ、またいかに外部を見てきたかという表象論的な事象のみならず、日本自身がいかに外部のまなざしを内面化し、そしてそれに基づいて外部を見始めたかという文明論的な継承・踏襲の姿を、浮かびあがらせる。
◎センター所蔵約8万点のコレクションのうち、約500点をとりあげてオールカラーで紹介。日文研創立30周年記念企画。
■担当編集者より■
制作時、たくさんの画像から一定数までしぼる作業があり、これにたいへん時間がかかりました。画像はある程度、ジャンルに分けられていますが、ほとんど直感的に、編者(および編集やデザイナー)が選び出した画像で構成されています。明治~戦前期にかけて、見る/見られるという行為をへた画像が、ふたたび現代において、見る/見られることを通して、どんな化学反応が起こるのでしょうか。
「見る/見られる」行為そのものを、考えさせられる本です。
序言 見られる日本・見る日本
――日文研所蔵「外像」と「外地」絵葉書について(劉建輝)
第Ⅰ部 見られる日本――異邦からのまなざし
自然/市街・建築/職業/生活/娯楽/遊技/行事/女性・子ども/物語
外国人にとっての<富士山>(白幡洋三郎)
第Ⅱ部 見る日本――異邦へのまなざし
朝鮮半島/旧満州/旧蒙疆地域/中国北部/中国南部/大陸風俗/台湾/南洋
第Ⅲ部 受け継がれるまなざし――異邦から/へのまなざし
映像資料の収集について―あとがきにかえて(白幡洋三郎)
「朝日新聞」夕刊
2017年5月29日
紹介(5面 文化)
「京都新聞」
2017年6月7日
紹介(10面 文化)
「朝日新聞」
2017年6月18日
紹介(情報ホルダー)
『神社発信』vol.4
2018年5月18日
本 読書案内
『京都新聞』
2023年12月6日
「日文研で座談会 写真絵はがきから近代東アジアを考える」