「古都」京都・奈良、「加賀百万石」の金沢、伊達政宗の仙台など、都市は実にさまざまな歴史性をまとっている。しかしそれらは、近代化の過程で発見され、選び取られたイメージであった。本書は「都市の歴史性」をキーワードに、分野を超えた研究者たちが参加した京都大学人文科学研究所・共同研究「近代古都研究」班の成果。
関連書籍
キンダイニホンノレキシトシ
近代日本の歴史都市
古都と城下町
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体裁A5判上製・600頁
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刊行年月2013年08月
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ISBN978-4-7842-1700-7 C3021
内容
目次
序―歴史都市の歴史性― 高木博志(京都大学教授)
Ⅰ 古都―京都・奈良・伊勢
修学旅行と奈良・京都・伊勢―1910年代の奈良女子高等師範学校を中心に― 高木博志
郡区町村編制法と京都―区政論の深化のために― 小林丈広(奈良大学教授)
創建神社の造営と近代京都 清水重敦(京都工芸繊維大学准教授)
1893年オーストリア皇族の来京 高久嶺之介(京都橘大学教授)
明治期「洛外」の朝廷由緒と「古都」 谷川 穣(京都大学准教授)
―洛北岩倉の土器職人・椹木丸太夫の日記から―
幸野楳嶺《秋日田家図》について―歴史画としての風景― 高階絵里加(京都大学准教授)
橋梁デザインに見る風致に対する二つの認識 中川 理(京都工芸繊維大学教授)
―京都・鴨川に架け替えられた四つの橋をめぐって―
京都の風致地区指定過程に重層する意図とその主体 中嶋節子(京都大学准教授)
歴史を表象する空間としての京都御所・御苑 河西秀哉(神戸女学院大学専任講師)
権門寺社の歴史と奈良町の歴史との間 幡鎌一弘(天理大学おやさと研究所研究員)
平城神宮創建計画と奈良―「南都」と「古京」をつなぐもの― 黒岩康博(天理大学助教)
「神都物語」―明治期の伊勢― ジョン・ブリーン(国際日本文化研究センター教授)
Ⅱ 城下町―金沢・仙台・尼崎・岡山・三都
「城下町金沢」の記憶―創出された「藩政期の景観」をめぐって― 本康宏史(金沢星陵大学教授)
誰が藩祖伊達政宗を祀るのか 佐藤雅也(仙台市歴史民俗資料館学芸室長)
武士と武家地の行方―城下町尼崎の19世紀― 岩城卓二(京都大学准教授)
帝国の風景序説―城下町岡山における田村剛の風景利用― 小野芳朗(京都工芸繊維大学教授)
高等中学校制度と地方都市―教育拠点の設置実態とその特質― 田中智子(同志社大学助教)
近代「三都」考―三府と都市制度― 丸山 宏(名城大学教授)
近代古都研究班のあゆみ
索引(人名・事項)
執筆者紹介
紹介媒体
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「朝日新聞」夕刊
2013年9月11日
今井邦彦
紹介
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「朝日新聞」
2013年9月29日
原武史(明治学院大学教授)
ニュースの本棚
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「読売新聞」夕刊
2014年1月21日
文化面記事
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『地理』5月号
2014年4月25日
上杉和央
書架
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『地方史研究』371号
2014年10月
松本洋幸
紹介
-
『建築史学』65号
2015年9月
小南弘季
新刊紹介