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関連書籍
キンダイニホントチイキシンコウ
近代日本と地域振興
京都府の近代
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体裁A5判・364頁
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刊行年月2011年04月
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ISBN978-4-7842-1570-6
著者・編者略歴
たかく・れいのすけ…1947年秋田県生まれ.1976年同志社大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学, 同年同志社大学人文科学研究所助手,その後教授. 2007年より京都橘大学文学部教授, 現在にいたる.主要著書に『近代日本の地域社会と名望家』(柏書房, 1997年),『北垣国道日記「塵海」』(共編著, 思文閣出版, 2010年)など.
内容
本書は、近代日本の地域社会の姿を、京都府下における、明治前期の京都宮津間車道の開鑿・明治前期~中期にかけての琵琶湖疏水と鴨川運河の開鑿・明治初期~昭和の敗戦直後までの天橋立の保存とその振興・明治初期~昭和の敗戦直後にかけての童仙房村の開拓、という特定のテーマを取り上げ、地域振興の視点から考察する。
またその地域社会における様々な要求の噴出や地域改善の動きを、著者自身によるフィールドワークの成果も取り入れながら、交通体系の変化・新技術と議会の導入・地域の人々の活動の問題等を踏まえ、政治行政史と社会史を組み合わせてつぶさに描出。
目次
序章 本書で何を明らかにするのか
第1章 車道時代の到来―京都宮津間車道開鑿工事―
1 明治前期の国と京都府の道路政策
2 京都宮津間車道開鑿以前の丹波・丹後への道
3 車道開鑿工事の契機と当初の計画
4 道幅の設定
5 道路路線をめぐる争い
6 開鑿工事の進捗状況
7 栗田峠の開鑿
8 開鑿工事にかかわる諸問題
9 車道のその後
〔補論〕区町村土木補助費による道路開鑿
1 区町村土木補助費の府会での論議
2 区町村土木補助費施行の事例―伊賀街道新道―
第2章 琵琶湖疏水工事の時代
1 琵琶湖疏水開通のイベントとジャーナリズム
2 水力電気利用問題
3 鴨川運河問題
4 背景と北垣の行政
第3章 天橋立の近代―景観保存と地域振興―
1 天橋立国有林時代
2 天橋立公園の成立
3 与謝郡立公園としての大正期の天橋立
4 府立公園としての昭和戦前期の天橋立
5 敗戦直後の天橋立
第4章 開拓村の近代―京都府相楽郡童仙房村の軌跡―
1 童仙房の自然と今
2 童仙房開拓の開始
3 童仙房村の成立と童仙房支庁の創設
4 村誕生後の童仙房
5 紛争と歎願、そして童仙房支庁の廃止
6 明治中後期から大正期の童仙房の概観
7 小学校の維持
8 官有山林払い下げの請願
9 昭和戦前期の童仙房
10 昭和戦後の童仙房
おわりに-童仙房開拓百年-
あとがき/索引(人名・事項)
紹介媒体
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『交通史研究』第78号
2012年9月11日
山根伸洋
書評