アーツ・アンド・クラフツと日本
定価
3,190 円(税込)
本体 2,900円
在庫状況: 在庫あり

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アーツアンドクラフツトニッポン

アーツ・アンド・クラフツと日本

デザイン史フォーラム 編

藤田治彦 責任編集

  • 体裁
    A5判並製・306頁
  • 刊行年月
    2004年10月
  • ISBN
    4784212078

日本図書館協会選定図書 2015年4月増刷

内容

19世紀後半から20世紀初頭にかけてイギリスで繰り広げられたアーツ・アンド・クラフツ運動は、ヨーロッパ大陸でアールヌーヴォーやユーゲントシュティールなどの新様式を誘発しながら広がっていった。専ら鑑賞を念頭に制作される美術工芸とは異なる「生活」のための工芸運動であり、また社会改革をめざすデザイン運動でもあった。このアーツ・アンド・クラフツ運動と日本との関わりをさまざまな視点から論じ、デザイン・工芸・美術・社会・産業・環境・生活などの立体的な関係を考察する一助とする。

目次

序文 アーツ・アンド・クラフツ運動と日本 (藤田治彦)


第一部 ウィリアム・モリスと日本

ウィリアム・モリスと明治の日本(藤田治彦)
大槻憲二とモリス誕生百年祭(川端康雄)
モリス生誕百年記念協会と『モリス記念論集』(西村美香)
日本から見たアーツ・アンド・クラフツ運動とドイツ工作連盟─明治・大正期の美術工業論を中心に─(藪亨)


第二部 民芸運動とその周辺

柳宗悦の二つの関心 ─美と社会、そして朝鮮─(竹中均)
青田五良と上加茂民藝協団(小谷二郎)
柳宗悦と日本民藝館(三村京子)
富本憲吉の小藝術(樋田豊次郎)
アーツ・アンド・クラフツ運動から民芸運動へ ―バーナード・リーチの寄与―(鈴木禎宏)
濱田庄司と地域社会(濱田琢司)
壽岳文章の書物工芸(西村美香)


第三部 芸術と生活

「自邸」の変容 ―西村伊作による「生活」の「芸術化」の試み(水沢 勉)
森谷延雄におけるアーツ・アンド・クラフツ的志向の背景(神野由紀)
宮沢賢治と羅須地人協会(川端康雄)
コラム W・M・ヴォーリズのミッション・ユートピア(山形政昭)


第四部 社会改革

セツルメント運動と日本(藤田治彦)
ギルド社会主義と日本(中見真理)
コラム ハル・ハウス労働博物館(ペギー・グロワーキー)


第五部 アーツ・アンド・クラフツ運動と日本の造形教育

東京美術学校と日本美術院(藤田治彦)
京都高等工芸学校 ─黎明期の図案・工芸教育に糧を与えたアーツ・アンド・クラフツ図書原簿をひもといて─(橋本優子)
東京高等工芸学校とアーツ・アンド・クラフツ ─宮下孝雄と森谷延雄を中心に─(森仁史)
大正の自由主義教育:文化学院の「アーツ・アンド・クラフツ」運動(植野比佐見)
大正の自由主義教育:自由学園 (塚田耕一)


「アーツ・アンド・クラフツ運動と日本」関連年表(編集事務局・猪谷聡)
人名索引/英文要旨

紹介媒体

  • 朝日新聞朝刊

    2004年10月24日

    読書面

  • 民藝 2004年11月号

    2004年11月

    藤田治彦

    「新刊紹介」

  • 美術手帖859号

    2005年1月1日

    辻絵理子

    「new releses」欄

  • 炎芸術 81

    2005年2月1日

    新刊書籍案内

  • 學鐙 vol.102 No.1

    2005年3月5日

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