むなかた・けんいち…1949年大分県生まれ。早稲田大学第一文学部美学・美術史学科卒。大分県立芸術会館、大分県立博物館等に勤務。現在大分市美術館学芸顧問、大分短期大学非常勤講師。【主要著書】『田能村竹田 評伝・資料篇(詩文篇・著述篇・書簡篇)』(大分県先哲叢書、大分県教育委員会)、『田能村竹田』(新潮日本美術文庫19、新潮社)、『京都画壇の一九世紀 第2巻』(共著、思文閣出版)等
関連書籍
タノムラチクデンキホンガフ
田能村竹田基本画譜(全2巻)
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体裁B4判変型・総398頁(図版篇カラー152頁・モノクロ20頁
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刊行年月2011年08月
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ISBN978-4-7842-1566-9
著者・編者略歴
内容
※田能村竹田(安永6年~天保6年)は資性文雅を好み高才多能、詩歌・文章・書画・茶・香みなに通暁した。池大雅、与謝蕪村のあと、岡田米山人・浦上玉堂より少しおくれて登場し、青木木米・頼山陽・浦上春琴・岡田半江らとわが国南画の隆盛期を築いた。
※図版篇には厳選された140点(カラー95点・モノクロ45点)の作品を大型図版で収録。解説篇には総論と基本作品の詳細を極めた個別解説のほか、題詩・落款・印譜・年譜などを収録。
※田能村竹田研究では他の追随を許さない編者による作品選別は、今後の研究の基盤となる。
※美術史はもちろん、豊後(大分県)の地誌編纂に携わるなどした竹田の多才にあわせ、大分県・煎茶・漢詩・儒学・歴史など広範な研究に大いに益する。
目次
■■図版篇■■
基本作品(カラー58点)
・作画の変遷を辿るうえで重要な作品
河豚図 茂林雨後図 漁父図
寒林帰樵図 浄厨新儲図 夏渓清談図
梅花図 沈香亭餘紅図・梅花芙蓉図
石田法山水図 雲樹矮亭図 老樹帰漁図
四季花鳥図 松石清品図 煙霞帖
栄貴万年図 唐児養禽図 浅絳山水図
山水図 雁来紅群雀図 墨蘭図
xx藩・沺 ・蘭叢錯石図 芙蓉残雪図
畳山積樹図 疎林渓閣図 青蘆白鶴図
高客聴琴図屏風 鍾馗図 伏水望京図
月下蘆雁図 春秋山水図屏風 硯海泛舟図
秋江風怒詩意図 松渓聴泉図 風雨渡谿図
梅渓閑居図 秋景山水図 雲仙岳図巻
船窓小戯帖 白衣大士図 梅花宿鳥図
目撃佳趣画冊 稲川舟遊図 松陰飼鶴図
亦復一楽帖 歳寒三友双鶴図 暗香疎影図
層巒群松図 桃花流水図 曲渓複嶺図
松巒古寺図 梅花書屋図 西行法師図
瓶梅図 波上白衣大士図 山陰夜雪図
清涼無垢画帖
補遺Ⅰ(カラー37点)
・その他の重要な作品
遊覧奇勝図 古木短亭図 衾袋図
樹下高士図 東山図 猿猴挂樹図
尚友千古図巻 青山白雲図巻 野店微酔図
尋山聯騎図・山水図 董法山水図
柿図 君子延年図 注連飾図
騎馬武者図 白衣大士図 豊北瀕海名勝図
亀齢軒集帖 犬江勝概図巻 願行寺真景図
筍蕈図 秋味冊 六連島舟游図
仙経采薬図 山居迎月図 盆卉図
忠孝画談帖 梅花一枝図 白鶴図
浄土寺図 松陰双鶴図 琴客観瀑図
難波橋眺望図 三津浜真景図 月下霜雁図
吹田村養痾図
補遺Ⅱ(モノクロ36点)
・初期作品を中心に、割愛しがたい作品を過去の刊行書等から複写
補遺Ⅲ(モノクロ9点)
・関連する資料的作品等
■■■解説篇■■■
総 論
解 説
・基本作品58点を詳細に解説(作品をモノクロで再掲)
題詩等・落款
・題詩の翻刻と落款を原寸で収録
印 譜(2色刷)
・主要印59顆を原寸で収録
年 譜
・各事項の出典資料を明記(30頁)
紹介媒体
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「朝日新聞」夕刊(東京本社版)
2011年8月31日
文化面
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「大分合同新聞」夕刊
2011年9月1日
渡辺恭英
おおいた 文化
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『アートコレクター』10月号
2011年10月25日
BOOK REVIEW
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『美術フォーラム』25号
2012年5月30日
橋爪節也
書評