廣瀬淡窓
定価
2,750 円(税込)
本体 2,500円
在庫状況: 在庫あり

関連書籍

日本図書館協会選定図書

著者・編者略歴

たかはし・まさひこ…1960年山形県生。
九州大学大学院文学研究科博士後期課程中退、修士(文学)。
日本近世文学専攻。現在、福岡大学人文学部教授。

内容

 江戸時代後期、豊後日田に生まれ活躍した儒学者・教育者・漢詩人、廣瀬淡窓(1782~1856)の評伝。
 従来の評伝が、淡窓の著作に傾注して叙述されてきたのに対して、本書では、淡窓の日記や自叙伝、著書をはじめ、書簡や漢詩、周辺史料などから淡窓の生涯を再検討し、新たな淡窓像を構築する。
 とくに漢詩を多くとりあげ、その背景についても解説。著述と出版についても、最新の調査をふまえて詳細に検討する。

目次

序 章  淡窓を生んだ故郷日田
   一 淡窓が生まれ育った地理的・文化的環境
   二 淡窓を生んだ廣瀬家

第一章 教育者としての歩み
   一 生い立ち
   二 遊学
   三 大病と妹秋子
   四 教育の道を進む決意
   五 咸宜園における教育システム
   六 詩作を重んじた教育
   七 廣瀬家による咸宜園支援
   八 咸宜園の継承問題
   九 塾外での教授活動
   十 晩年の淡窓

第二章 淡窓の漢詩を読む
   初編
   二編

第三章 淡窓の著述と出版
   一 著作について
   二 出版までの道のり―『遠思楼詩鈔』初編を中心に
   三『詩鈔』の諸本について
   四 校訂作業の様子
   五 その他の出版について

終 章  咸宜園教育の広がり
   一 淡窓の名声の広がり
   二 咸宜園での学びの広がり
   三 淡窓没後の咸宜園


あとがき
廣瀬淡窓年譜
主要参考文献

紹介媒体

  • 「週刊読書人」

    2016年12月23日

    紹介

  • 『地方史研究』388

    2017年8月

    受贈図書論文要目

関連書籍

  • このエントリーをはてなブックマークに追加