近代日本の倫理思想
定価
6,050 円(税込)
本体 5,500円
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近代日本の倫理思想

主従道徳と国家

高橋文博 著

  • 体裁
    A5判上製函入・332頁
  • 刊行年月
    2012年09月
  • ISBN
    978-4-7842-1656-7 C3012

著者・編者略歴

たかはし・ふみひろ…1948年、群馬県生。東京大学文学部卒、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(倫理学)単位取得中途退学。博士(人文科学、お茶の水女子大学)。岡山大学大学院社会文化科学研究科教授。主要著書に『近世の心身論』(ぺりかん社、1990年)、『吉田松陰』(清水書院、1998年)、『近世の死生観』(ぺりかん社、2006年)など。

内容

近代日本における倫理思想の特質とは何か――。本書は、西村茂樹・福沢諭吉・阿部次郎・安倍能成・和辻哲郎ら近代日本の思想家や、修身教科書を取り上げて考察した論文を集成。前近代よりもち越され、主張され続けた主従道徳の存在に着目し、倫理思想における日本の近代と近代以後のもつ意味を考える一書。

目次

Ⅰ 近代の立ち上げ――知識人たち
 第一章 明治十年代の道徳教育
          ――修身教科書を中心に――
 第二章 徳育論争における福澤諭吉 
 第三章 道徳教育における主従関係の近代
 第四章 近代日本における経済と倫理
 第五章 阿部次郎の社会思想
       ――『三太郎の日記』を中心に――
 第六章 安倍能成と平和論


Ⅱ 近代の語り直し――和辻哲郎
 第一章 アジアの中の日本
 第二章 自然のあり方は「人間の有り方」
 第三章 天皇・武士・民衆
 ――和辻哲郎における日本倫理思想史の構図――
 第四章 和辻哲郎における敗戦
 第五章 和辻哲郎の戦後思想


Ⅲ 西村茂樹文献解題
  一 『泊翁巵言』
  二 『往事録』
  三 『校正萬國史略』
  四 『輿地誌略』
  五 『求諸己齋講義』
  六 『樝寧氏道徳學』
  七 『理學問答』
  八 『希穀氏人心學』
  九 『可吉士氏心象學摘譯』


結び 近代日本の倫理思想の特質


あとがき/初出一覧/索引(人名・書名) 

紹介媒体

  • 『日本歴史』第785号(10月号)

    2013年10月1日

    沖田行司(同志社大学社会学部教授)

    書評

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