センゴクダイミョウササキロッカクシノキソケンキュウ

戦国大名佐々木六角氏の基礎研究

村井祐樹 著

  • 体裁
    A5判上製函入・530頁
  • 刊行年月
    2012年12月
  • ISBN
    978-4-7842-1663-5 C3021

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著者・編者略歴

むらい・ゆうき…1971年生,早稲田大学政治経済学部政治学科卒,同大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学,現在 東京大学史料編纂所助教.[編著]『戦国遺文 佐々木六角氏編』(東京堂出版,2009)『戦国遺文 瀬戸内水軍編』(共編,東京堂出版,2012)

内容

これまで、戦国期畿内の政局における重要性は広く知られながら実証的な研究が不十分であった戦国大名佐々木六角氏について、可能な限り一次史料を用い、六角氏や家臣の動向、実態など基礎的事実を明らかにする。
また附編として、応仁元年(1467)~元和6年(1620)の、六角氏及び家臣の名が見える記録類を全て網羅した230頁におよぶ史料集の稿本を付し、『戦国遺文 佐々木六角氏編』とあわせることで、戦国時代の佐々木六角氏関係史料はほぼ全て集成し得ることになる

目次

序章

第一部 佐々木六角氏と家臣団

第一章 戦国時代佐々木六角氏の動向
  一、高頼期
    応仁~文明年間/長享~明応年間/明応~永正年間
  二、氏綱期
  三、定頼期
    明応~大永年間/大永~享禄年間/天文年間
  四、義賢/義弼期
    天文・弘治年間/永禄年間/観音寺騒動以降

第二章 佐々木六角氏家臣団の実像
  一、六角氏家臣団の分析
    御内書・陣立等に見える家臣の個別検討/その他の家臣
  二、六角氏家臣団の分類
    「陣立」・御内書に見える者/その他の家臣/奉書の署判者
  補論 戦国期佐々木六角氏家臣名の再比定

第三章 佐々木六角氏家臣団の結合形態
  一、相論の前提
  二、芦浦安国寺相論
    後藤氏の借銭/相論の展開/争点の変化
  三、家臣団連合の実像
    経済的困窮/「親類」と「間柄」/家臣間紛争に対する当主の位置



第二部 佐々木六角氏と領国


第四章 佐々木六角氏領国の荘園三村庄とその代官
  一、三村庄について
    成立と伝領過程/位置/東寺の掌握していたもの
  二、三村庄の代官

第五章 佐々木六角氏と近江国内外交通
  一、六角氏権力と保内・枝村紙荷相論
  二、六角氏と北伊勢
    十五世紀末の六角氏と北伊勢/梅戸氏の掌握/その他の伊勢国人の掌握/本願寺証如と大館常興の認識
  三、六角氏と領国内交通
    琵琶湖水運/京都との関係

第六章 佐々木六角氏発給文書と領国
  一、問題の所在
  二、戦国期「室町幕府―守護体制」論の再検討
    守護代伊庭氏と室町幕府/六角氏と幕府奉公衆朽木氏/伊勢における六角氏
  三、地域権力の確立―発給文書の分析から―
    領国内諸勢力と六角氏発給文書/村落における相論・裁判

終章

附編   戦国時代佐々木六角氏関係記録史料集(稿)



成稿一覧
あとがき
人名索引

紹介媒体

  • 『ヒストリア』第239号

    2013年8月20日

    新谷和之

    書評

  • 『古文書研究』79号

    2015年6月

    天野忠幸

    書評と紹介

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