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ハヤチネタケカグラノケイショウトデンパ
早池峰岳神楽の継承と伝播
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体裁A5判上製・234頁
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刊行年月2013年02月
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ISBN978-4-7842-1676-5 C3039
著者・編者略歴
なかしま・なつこ・・・1965年岩手県盛岡市生。2012年佛教大学大学院文学研究科博士後期過程(通信教育課程)修了。博士(文学)。
内容
早池峰神楽とは、岩手県北上高地の主峰早池峰山麓の二つの集落に伝承される岳神楽と大償神楽の総称である。いずれも成立より500年以上伝承されていることがわかっており、2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されている。本書は岳神楽と、その流れを汲む神楽に着目し、その師弟構造と機能、さらに岳神楽の継承と伝播がどのような形でなされてきたのかについて、時代背景を踏まえながら解き明かす。
目次
◎予定目次◎
序 章 本書の研究目的と構成
第一章 早池峰神楽における研究史
一 従来の早池峰神楽研究―起源と芸態論を中心とした研究
二 継承と伝播に触れた先行研究
第二章 早池峰山信仰と神楽
一 早池峰神楽の背景
二 早池峰神楽の伝承地域
三 早池峰岳神楽と岳集落
四 早池峰大償神楽の成立と変遷
五 早池峰岳神楽の近現代
第三章 弟子神楽の条件
一 旧花巻市の早池峰岳系神楽
二 旧東和町の早池峰岳系神楽
三 弟子神楽の条件
第四章 「神楽由来書」と「言い立て本」―旧石鳥谷町を中心に―
一 旧石鳥谷町の早池峰岳神楽
二 八幡神楽とその系譜
三 貴船神楽とその系譜
四 種森神楽とその系譜
五 弟子神楽の経緯からみる特徴
六 旧石鳥谷町における神楽の伝播
第五章 弟子神楽の変遷―旧東和町を中心に
一 早池峰岳神楽における弟子神楽
二 弟子神楽の具体事例
第六章 弟子神楽の成立過程
一 弟子神楽成立の背景―伝播の核となる神楽の存在
二 弟子神楽の成立期分類
三 早池峰岳神楽の伝播した理由
終 章 研究の成果と今後の課題
あとがき
初出一覧
神楽名索引
紹介媒体
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『日本民俗学』277
2014年2月
神田より子
書誌紹介