2刷出来(2021年7月)
ホウリュウジシ ジョウ
法隆寺史 上
古代・中世
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体裁A5判上製函入・554頁
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刊行年月2018年04月
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ISBN978-4-7842-1924-7
内容
日本最初の世界文化遺産である法隆寺1400年におよぶ歴史を通観する、初の寺史全3巻のうちの上巻(古代・中世)。
◆特色◆
◎法要、組織、美術、建築、経済などを総合することで、それらを支えた各時代の信仰の姿を浮き彫りにし、日本仏教の始源から現代までをたどることができる
◎所蔵の数万点におよぶ膨大な文書・記録を整理し、一般に知られた古代の姿のみならず、中世から戦後にいたる法隆寺の姿をも新史実を盛り込んで明らかにする
◎固有名詞・難字などにはふりがなを付し、引用史料は原則として読み下しとするなど、法隆寺の歴史を広く社会的な共有財産とすることをめざした
◎適宜挿入図版を収め、各巻に索引を付す
◎巻頭にカラー口絵16頁を収録予定
◎中巻(近世)、下巻(近代)の刊行時期は未定
【担当編集者より】
「法隆寺初の寺史」と聞いて意外に思われる方も多いと思います。研究史上でも重厚な蓄積がありますが、「法隆寺編」の寺史が発行されるのはこれが初めてです。第1巻は古代・中世。法隆寺の再建・非再建論争や太子信仰の展開など、注目のテーマを多く扱います。続巻では、まだ十分に論じられていない近世・近代を扱いますので多くの新知見を提供できるはず。続巻にもご注目ください。
目次
序文(聖徳宗管長・法隆寺住職 大野玄妙)
編纂にあたって(法隆寺史編纂委員長 鈴木嘉吉)
序章 斑鳩の地理的環境と歴史的環境
第一章 聖徳太子と斑鳩宮
聖徳太子と太子をめぐる人々
斑鳩宮の造営
太子道と斑鳩の地割
第二章 法隆寺の創建
法隆寺の創建
法隆寺の火災と再建
中宮寺・法起寺・法輪寺と法隆寺
法隆寺系の地方寺院
法隆寺と播磨国
初期の法隆寺関係史料
第三章 西院伽藍と東院伽藍
西院伽藍の完成
東院の創建
天平資財帳の世界
残っていた百万塔
太子信仰の高まり
法隆寺資財帳にみる経済的基盤
第四章 聖徳太子信仰と子院の成立
法隆寺僧善愷訴訟事件と九世紀の法隆寺
太子信仰の発展
第五章 南都の興隆と法隆寺
武家政権の登場と法隆寺諸衆
法隆寺の興隆と南都世界の活況
法隆寺の経済的基盤
第六章 法隆寺の「寺中」と「寺辺」
寺内組織の変遷
法隆寺と寺辺
法隆寺と寺領
第七章 法隆寺の中世的世界
室町戦国期の動向と法隆寺
中世の造形と太子信仰
中世の瓦生産
図表・略称一覧
索引(人名・事項)
執筆者紹介・執筆担当
関連リンク
紹介媒体
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「朝日新聞」
2018年4月18日
社会(35)面 紹介記事
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「毎日新聞」
2018年5月9日
地方面 紹介記事
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「朝日新聞」夕刊
2018年6月14日
文化(5面) 紹介記事