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明治前期の教育・教化・仏教【オンデマンド版】
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体裁A5判並製・374頁
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刊行年月2016年06月
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ISBN978-4-7842-7015-6
著者・編者略歴
たにがわ ゆたか・・・1973年京都市生.2002年京都大学大学院文学研究科博士後期課程学修認定退学(日本史学専修).2003年同人文科学研究所助手,2007年度より助教.博士(文学).
「〈奇人〉佐田介石の近代」(『人文学報』84,2002年)「説教の位相-筑摩県における教導職-」(佐々木克編『明治維新期の政治文化』思文閣出版,2005年)「北垣府政期の東本願寺」(丸山宏ほか編『近代京都研究』思文閣出版,近刊)など.(2008年1月時点)
内容
近代日本における学校教育制度の定着過程で、宗教は教育といかなる関わりを持ったのか。その結果、学校教育の「非宗教」性がどのように醸成されたのか。明治前期を中心に、従来の日本近代史、仏教史、宗教史、教育史といった諸分野がとりこぼしてきた問題の重層性・複雑性を、教化・宗教(仏教)との関係から浮き彫りにする。オンデマンド版(初版2008年)。
目次
序 章
第一部 教導職と教育-明治初年-
第1章 教部省教化政策の展開と挫折
教化政策の展開と「神官僧侶学校」規定
-三島通庸を中心に-
「神官僧侶学校」廃止と教化政策の変容
教化政策の挫折-島地黙雷と「分離」理念-
第2章 松本小教院事件
筑摩県における教化政策の開始
派遣教導職の来県
県庁と派遣教導職の相克
第3章 筑摩県における「教」の位相
仏教復興と説教-安達達淳の動向-
信仰と布告講読-岩本尚賢の建言書から-
「教」の行方-筑摩県の教育と教化の分離政策-
第二部 仏教と教育-明治10~20年代-
第4章 明治10年代前半の僧侶の教員兼務論
僧侶の教員兼務規定と実際
仏教側の兼務論
非仏教者による兼務論
-先駆としての岩手県吏員の建言書-
第5章 僧侶養成学校と俗人教育
-真宗本願寺派を中心に-
教校制度の成立
普通教校設置の決定-1884年本山集会での議論-
俗人教育の行方
第6章 僧侶教員兼務論と俗人教育活動の盛衰
俗人教育参入論の高揚
教団による俗人教育参入
小学簡易科と「慈善」
終 章
あとがき
索引(人名・事項)