公家茶道の研究
定価
7,150 円(税込)
本体 6,500円
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カバーなど書籍の外装に多少の汚れ・傷みがございますのでご了承ください。<br>第16回茶道文化学術賞(財団法人 三徳庵)

内容

近世における「公家茶道」を取り上げ、その独自の形態、実態と特徴、茶道史における位置づけを考察し、茶が持つ文化の内実を深める。

目次

序章 公家の茶の研究
    1 茶道史研究と公家の茶
    2 公家の茶の研究

第1章 公家茶道への序章
  第1節 禅僧と茶─戦国期の堺を中心に─
    1 堺におけるわび茶の発展と大徳寺
    2 五山の茶
  3 堺の茶と禅
    4 大徳寺の堺布教
  第2節 『兼見卿記』にみる公家と武家の茶─天正年間の茶の湯─
   Ⅰ 織田信長と吉田兼見
    1 織田信長
    2 信長の茶会
    3 信長の茶会
   Ⅱ 豊臣秀吉と吉田兼見
  1 秀吉の茶会
  2 禁中茶会とその経緯
  3 禁中茶会の意味
  4 北野大茶湯
  第3節 公家たちの茶─『兼見卿記』から─
  1 初期の兼見の茶会
    2 兼見の茶道具
    3 公家の茶会
    4 公家の茶

第2章 公家茶道への道──寛永の公家たち──
  第1節 松花堂昭乗―─「松花堂昭乗茶会記」──
    1 昭乗茶会記
    2 昭乗茶会の動向
    3 茶会記の成立
 第2節 後水尾院の茶会─―『隔&#x84C2;記』を中心に──
    1 後水尾院の茶会
    2 後水尾院の茶の形態
    3 後水尾別邸における茶会
    4 仙洞の茶屋
    5 修学院焼
 第3節 公家茶道の模索──近衛・一条家を中心に──
    1 近衛・一条家の茶
    2 一条昭良
    3 近衛尚嗣
    4 近衛基熈
    5 その他の公家(179)
 第4節 公家・武家と茶匠たち
    1 古田織部
    2 金森宗和
    3 千宗旦
    4 周辺の人々

第3章 公家茶道の形成
 第1節 公家茶道の形成─―常修院宮慈胤法親王─―
    1 常修院宮慈胤法親王
  2 茶道伝授
    3 常修院の茶系
  第2節 公家茶道の深化―後西院の茶──
    1 経歴
    2 初茶会
    3 在位中の茶会
    4 譲位後の茶会
    5 茶室と伝授

第4章 流儀化と伝授
  第1節 常修院の茶系─―品宮常子内親王と真敬法親王─―
   Ⅰ 品宮常子内親王
    1 「無上法院殿御日記」
    2 品宮の茶会
   Ⅱ 三菩提院宮真敬法親王
    1 南都一乗院の茶
  第2節 流儀化と伝授──近衛家熈と鷹司輔信─―
   Ⅰ 近衛家熈
  1 家熈の茶会
    2 家熈の茶系と伝授
   Ⅱ 鷹司輔信
    1 鷹司輔信の自会
  第3節 茶系の広がり──進藤一葉と有岡道瑞の茶会記──
   Ⅰ 進藤一葉
  1 「他所之茶事道具献立之留」
    2 進藤一葉の茶
   Ⅱ 有岡道瑞
    1 有岡道瑞と「茶湯百亭百会之記」
    2 正林寺了岳
    3 「茶湯百亭百会之記」の分析

終章 まとめにかえて
    1 公家の茶とは
    2 公家茶道への道
    3 結びにかえて

史料編「後西院御茶之湯記」
人物索引

紹介媒体

  • 京都新聞 朝刊

    2006年2月20日

    著者インタビュー

  • 日本歴史705号

    2007年2月1日

    戸田勝久

  • 茶の湯文化学(茶の湯文化学会)12号

    2006年7月31日

    谷晃

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