江戸時代後期の京都医界を主導した小石家の私塾・究理堂。
究理堂は小石家代々によって継承され、やがて医学教育の重要なセンターとして広く知られるとともに、医界にとどまらない多彩な知識人との交流の舞台となった。
本書では小石家究理堂が現在所蔵する貴重な史料のうち、医者・蘭学者による書簡を選んで影印(一部を除きカラー)・翻刻を収録。さらに史料に内在する論点を深めた論考も収め、元俊・元瑞をはじめとした小石家歴代の交友関係と旺盛な学事交流の実態を浮かび上がらせる。
定価
15,840 円(税込)
本体 14,400円
在庫状況:
在庫あり
関連書籍
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究理堂所蔵 京都小石家来簡集
定価
15,840 円(税込)
本体 14,400円
在庫状況:
在庫あり
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体裁B5判上製・346頁
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刊行年月2017年12月
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ISBN978-4-7842-1918-6
内容
目次
刊行によせて(小石元紹)
本書刊行の経緯について(小石家文書研究会前代表 正橋剛二)
小石家歴代と究理堂書簡の概略
【影 印 篇】
【翻 刻 篇】
赤沢寛輔 宇田川玄真 宇田川榕庵 大槻玄沢
緒方洪庵 小田済川 小野蘭山 桂川甫賢
亀井南冥 小森桃塢 近藤半五郎 斎藤方策 斎藤良策
新宮凉庭 杉田玄白 辻出羽守 坪井信道
坪井信良 永富数馬 長与専斎 日野鼎哉
広瀬元恭 箕作■(こざとへん+元)甫 和田泰純
【論 考 篇】
自由な気風の亀井南冥塾(青木歳幸)
小石家と漢蘭折衷医学(有坂道子)
江戸時代のカテーテル(青木歳幸)
究理堂にとっての「儒学」(三木恵里子)
東西学問交流の実像―坪井門と究理堂―(海原亮)
高岡の蘭方医学と究理堂―若干の疑問点―(正橋剛二)
小石中蔵と京都の種痘(海原亮・三木恵里子)
小石元瑞と箕作阮甫―牛痘種痘法普及実現への指針―(淺井允晶)
『京都小石家来簡集』関連年表
収載史料一覧
索引(人名・事項)
紹介媒体
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『洋学史通信』通巻30号
2018年5月7日
長田直子
書評