ジャポニスム入門
定価
3,080 円(税込)
本体 2,800円
在庫状況: 品切

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2014年7月重版出来(7刷)

書籍外装に多少の傷み・汚れがございます。予めご了承ください。

内容

ジャポニスムとは、19世紀後半の日本の開国と西洋の芸術革新への希求とが符合し、西洋の芸術の諸分野にわたって与えた日本の影響をいう。それは19世紀後半から20世紀前半にかけて、西洋のほぼ全域にわたった。本書ではこれまであまり紹介されなかった地域も含め各国別の個性的な展開をやさしく読み解き、さらに建築、音楽、写真、モードという絵画・工芸以外の分野におけるジャポニスムをも射程に入れ、ジャポニスムの全体像に迫ろうとした。
ジャポニスム学会20周年記念出版
編集委員:馬渕明子・三浦篤・岡部昌幸

目次

序 ジャポニスムとは何か 高階秀爾
日本美術の海外流出 -ジャポニスムの種子はどのように蒔かれたのか- 小林利延
フランス・1890年以前 -絵画と工芸の革新- 三浦篤
フランス・1890年以降 -装飾の時代- 宮崎克己
イギリス -ゴシック・リヴァイヴァルから日本風庭園まで- 渡辺俊夫
アメリカ -東回りとフェミニズムのジャポニスム- 岡部昌幸
オランダ -出島の国のジャポニスム- 圀府寺司
ベルギー -前衛芸術とジャポニスム- 高木陽子
ドイツ -ユーゲントシュティールのグラフィックと工芸- 桑原節子
オーストリア -綜合的ジャポニスムの一例- 馬渕明子
イタリア -その特異性と原因- 近藤映子
北欧 -スウェーデン、フィンランドを中心に- 荒屋鋪透
中央ヨーロッパとロシア -チェコ、ポーランド、ハンガリーとロシアの場合- 遠藤望
建築 -外と内からの日本- 鈴木博之
音楽 -近代音楽の誕生とジャポニスム- 鶴園紫磯子
写真 -フランス、イギリスとアメリカの場合- 横江文憲
モード -パリ・モードとジャポニスム- 深井晃子

 年表

 人名索引

紹介媒体

  • 「読売新聞」

    2000年11月13日

    東京版

  • 「朝日新聞」朝刊

    2000年12月17日

    今橋映子

  • 『月刊美術』305号

    2001年2月

    「短評」欄

  • 「朝日新聞」

  • 「朝日新聞」

    2017年12月17日

    紹介(32面「文化の扉」)

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